◆ホンダは2040年までにEVとFCVのみにすることを明言

◆EV販売で先行の日産と三菱は共同開発の軽EVなどを計画


一方、初代『リーフ』のあと市場導入された『e-NV200』については、欧州向けに後継となる『タウンスター』が今年9月に発表されているが、国内情報はまだない。中期経営計画のなかにEVは含まれるが、上記以外のEV戦略について、全体的な具体像はまだ明らかではない。
◆トヨタはbZ4Xを足がかりに、25年までに17車種のEVを予定

◆SUBARUは北米向けSUVから、マツダのレンジエクステンダーは来年以降の見込み
トヨタのbZ4Xの概略発表を受け、共同開発をしていると表明してきたSUBARUも、いよいよ同社初のEV『ソルテラ』を発売予定だ。まずは北米市場が主体と考えられ、導入車種はSUBARUが強みを発揮できるSUVだ。

◆EV普及へは、充電設備の整備も課題
日本国内では、EV充電の基本となる自宅での200V普通充電を、マンションなど集合住宅でできにくい状況が10年以上解決されずにいる。
日本政府によるグリーン成長戦略は、この先10年間でEV導入を強力に進めるとしているが、単に補助金や減税といった金銭での誘導だけでは普及しないことが明らかだ。集合住宅や月極駐車場で当たり前に充電できる環境整備がまず重要で、幹線道路や高速道路などの急速充電器の整備はその次で十分であり、たとえ自動車メーカーがEV導入に奮闘しても、集合住宅での普通充電整備のための法改正など、マンション管理組合や、マンション開発業者、そして不動産業者を含めた普通充電への意識改革なくして、EV普及は実現しえないのである。