●軽自動車は好調続く
軽自動車を主力とする2社は、そろって過去最高益を更新する見通しだ。スズキは、主力の『ワゴンR』『アルト』の販売が好調で、二輪車部門は国内の不振をアジア地域の伸びでカバー。通期で初の経常利益1000億円乗せを達成する見込みだ。
ダイハツ工業は、連結純利益で240億円(前期比39%増)の過去最高益を見込んでいる。軽乗用車『タント』『ムーヴラテ』が好調で、トヨタと共同開発した『ブーン』も業績に貢献する。
●海外市場はもはや不可分
日本車は米国市場に一段と浸透しており、2004年の日本車のシェアは30.6%と初の30%台乗せ。小型トラックのシェアも55%に達した。
日産は『パスファインダー』『タイタン』などの好調で、10−12月期は3割強の増販を記録。トヨタも収益源の北米市場で販売実績を伸ばしている。各社の業績をウォッチする上で、米国市場とともに欧州、アジア市場の販売動向から目が離せない状況が続きそうだ。
さらに、円相場の動向が引き続き、業績と株価に影響を与える可能性が高いのは言うまでもない。
●乗用車7社が過去最高益更新へ
●悪化2社に光明が見えた
●軽自動車は好調続く
●海外市場はもはや不可分
●上方修正トラック3社、実は明暗分かれる