米国の2010年新車セールスにおいて、車名別の上位10モデルが明らかになった。フォードモーターの『Fシリーズ』が、34年連続でナンバーワンに輝いている。このランキングは、各社の発表したデータを元に作成したもの。米国では乗用車とライトトラック(ピックアップトラック/SUV/ミニバン)という2つのカテゴリーがあるが、その両カテゴリーを合わせて、ベスト10を集計した。2010年の米国ベストセラー、10モデルは以下の通り。車名:販売台数(前年比)●1. フォードFシリーズ:52万8349台(27.7%増)●2. シボレー・シルバラード:37万0135台(16.9%増)●3. トヨタ・カムリ:32万7804台(7.5%減)●4. ホンダ・アコード:31万1381台(8.1%増)●5. トヨタ・カローラ:26万6082台(9.8%減)●6. ホンダ・シビック:26万0218台(0.8%増)●7. 日産アルティマ:22万9263台(12.6%増)●8. フォード・フュージョン:21万9219台(21.3%増)●9. ホンダCR-V:20万3714台(7.2%増)●10. ダッジ・ラム:19万9652台(13%増)フォードの大型ピックアップトラック、Fシリーズは34年連続のナンバーワン。同車は「F-150」「F-250」「F-350」など多彩なバリエーションを誇るだけに、ナンバーワンは当然かもしれない。それでも、2位に約16万台の差をつけての1位は、驚異的だ。乗用車で最も販売台数が多かったのは、3位のトヨタ『カムリ』。しかし、一連のリコールの影響で、前年比は7.5%減となり、2009年の2位から3位へ後退した。同様に5位の『カローラ』も9.8%のマイナスとなり、2009年の4位から順位を落とした。フォード『フュージョン』は、2009年の9位からワンランクアップの8位で、前年比は21.3%増と大躍進。同車はカムリ、ホンダ『アコード』、日産『アルティマなどと競合する中型セダンだが、カムリの顧客を奪う形で、シェアを伸ばしたと推測できる。