伝説のマスタング『Boss 429』が現代技術で復活、Revology Carsが710馬力モデル発表…ロサンゼルスモーターショー2025

1969 Boss 429
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米国のRevology Cars(レボロジー・カーズ)は、ロサンゼルスモーターショー2025において、同社史上最も洗練されたマスタング、『1969 Boss 429』を発表した。

【画像】1969 Boss 429

フロリダ州オーランドで設計、開発、組み立てられた新しいレボロジーBoss 429は、オリジナルの象徴的なデザインと、現代的な性能、快適性、日常的な運転性能を融合したモデルだ。

「Boss 429は、これまでに製造された中で最も希少で、最も魅力的なマッスル・カーの1つ」と、レボロジー・カーズの創設者兼CEOであるトム・スカルペロ氏は述べている。「レボロジーBoss 429は、あの象徴的なモデルをコピーしたものではなく、現代の技術、エンジニアリング、製造プロセスを活用して、見た目だけでなく、信頼性が高く、運転の楽しさも兼ね備えたものへと進化させている。」と話す。

レボロジーBoss 429は、自動スポット溶接、シーム溶接接合、熱硬化性構造用接着剤を用いて組み立てられた完全新設計のスチール・ボディを採用する。これにより卓越した剛性を実現し、乗り心地、ハンドリング、全体的な洗練性を向上させている。

動力源はスーパーチャージャーとインタークーラーを備えた710hpのフォード5.0L Ti-VCT V8エンジンであり、6速マニュアル・トランスミッションと10速オートマチック・トランスミッション・モデルが用意されている。

車両のシャシーは、アルミ製サブフレームを備えたダブルウィッシュボーン式フロント・サスペンションと、トルク・アームおよびパナール・ロッドを備えた3リンク式リア・サスペンションを採用している。油圧式パワー・ステアリング(ラックアンドピニオン式)、パワー4輪ディスク・ブレーキ、チューニングされたスプリングとダンパーが、精密なハンドリングと快適な乗り心地を実現している。

レボロジーBoss 429の車内は、洗練された人間工学と職人技の粋を尽くしたものである。キャビン全体に施された高級素材と仕上げが、車両の性能を引き立てる豪華な空間を創出している。

展示車は「ラバ・オレンジ」で仕上げられている。この鮮やかなポルシェカラーは、レボロジーのマーケティング、販売、サービス担当副社長であるYoshi Amano氏が選定したものである。日本出身の同氏は、この色が日本文化において勇気、幸福、幸運を象徴すると説明した。「そのエネルギーと精神は、クラシック・カーに新たな命を吹き込むというレボロジーの活動を完璧に反映している」と述べている。

これまでにレボロジーは、米国および19か国の顧客に324台を納車している。特筆すべきは、47名の顧客が2台以上のレボロジー車両を購入しており、きわめて高い顧客ロイヤルティを示している点である。

この忠誠心はBoss 429にも及んでいる。一般発表前にBossの事前注文を許可された既存のレボロジーオーナーたちは、2026年の生産台数50台のうち、すでに半数以上を予約している。

Boss 429の洗練性は、レボロジー・カーズにとって新たな章の始まりを告げるものであると同時に、特殊車両産業における革命の兆しでもある。最先端のデザイン、エンジニアリング、製造プロセスを活用することで、レボロジーは競合他社を凌駕する車両を生み出している。

《森脇稔》

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