ホンダの米国部門は、中型SUV『パイロット』改良新型のオフロード仕様「トレイルスポーツ」を、ロサンゼルスモーターショー2025で初公開した。
パイロットは3.5リットルV6エンジンを搭載し、最高出力285hp、最大トルク262lb-ftを発生する。10速オートマチックトランスミッションと組み合わせ、スムーズで応答性の高い走りを実現している。
i-VTM4四輪駆動システムは、トレイルスポーツに標準装備となる。このシステムは前後のアクスルだけでなく、左右の後輪にも最適なトルクを配分することで、正確で爽快なハンドリングを提供する。エンジントルクの最大70%を後輪に送ることができ、そのトルクの100%を左右いずれかの後輪に配分可能だ。
5つの走行モード(ノーマル、エコン、スノー、スポーツ、トウ)を標準装備し、さまざまな条件に合わせて走行特性をカスタマイズできる。
トレイルスポーツは本格的なオフロード走行が可能なSUVで、頑丈なスチール製スキッドプレートが車体下部を保護する。オフロード向けにチューニングされたサスペンションは地上高を高め、路面追従性を向上させながら、オンロードでの快適性も維持している。オールテレーンタイヤを装着し、土、砂、泥、岩場、雪道でのトラクションを大幅に向上させている。
改良新型のトレイルスポーツには、黒に加えて茶色のレザー内装オプションが追加された。オレンジのステッチが施され、2列目シート外側にシートヒーターが標準装備となった。リアスカッフプレートは新デザインとなり、リアのパイロットロゴにはトレイルスポーツバッジと同じオレンジのトリムが追加されている。新色としてアッシュグリーンメタリックが設定され、ディフューズドスカイブルーパールに代わる。
安全装備では、全車にホンダセンシングを標準装備する。衝突軽減ブレーキシステム(歩行者検知機能付き)、前方衝突警報、路外逸脱抑制機能(車線逸脱警報含む)、車線維持支援システム、アダプティブクルーズコントロールを含む。2026年モデルでは新たに衝突後自動ブレーキシステムを全車に標準装備し、多重衝突時の被害軽減を図っている。
パイロットはアラバマ州リンカーンのホンダアラバマ工場で生産されている。2006年以降、同工場では250万台以上のパイロットを生産してきた。










