振り返れば、「トランプ関税」や「半導体不足」などに振り回された今年も残すところあと1カ月+5日ほどで暮れようとしている。読売は年末恒例の「あなたが選ぶ2025年10大ニュース」の読者からの投票を開始するなど、師走を目前にこの1年を総括する特集企画もチラホラと目に止まるようになってきた。
そんな中で、きょうの日経が一足早く、2025年度下半期の日本車メーカーが開示している世界販売台数の見通しについて集計した結果を公表した。
それによると、ホンダが半導体不足を受けた北米生産の減産により、2025年度下半期の世界販売が前年同期比14%減の166万台に落ち込む見通しという。その結果、日本車メーカーの順位では前年同期の2位から、経営再建中の日産自動車よりも下回る4位に転落。米国や中国から撤退し、成長市場のインドが好調のスズキが2位に急浮上するそうだ。
ホンダが4位に後退する背景には「オランダに本社を置く中国資本の半導体メーカー、ネクスペリアの出荷停止の影響が大きく、部品の一部をその1社に依存していた半導体不足の影響により、下半期(10月~翌年3月)の北米販売は当初予想から11万台押し下げられる」と分析。
ただ、日経によると「ホンダは半導体不足がなかったとしても、スズキにわずかに届かない。ホンダは日産と協業を検討しているが、抜本的な販売のてこ入れ策を打たなければ、トヨタ・ホンダ・日産で3強を維持してきた勢力図の変化が定着する可能性がある」とも伝えている。
2025年11月26日付
●前年並み賃上げ焦点、政労使会議首相「協力を」来年春闘へ (読売・7面)
●あなたが選ぶ10大ニュース2025年応募の手引 (読売・10面)
●トヨタ被災地で作るバイオ燃料、福島で農地借り原料の「ソルガム」栽培(朝日・7面)
●ガソリン暫定税率廃止法案衆院通過、月内にも成立 (毎日・4面)
●ホンダ四輪生産メキシコで再開、半導体供給回復 (毎日・6面)
●歩道60キロで走行か、重体女性死亡、死者2人に、足立・盗難車暴走(毎日・19面)
●駐車場代も非課税に、車通勤手当、来年度から、政府・与党調整 (日経・1面)
●ホンダ、日本車「3強」脱落、下期世界販売、半導体1社依存裏目に、スズキ2位、インドで快走(日経・3面)
●トヨタ、自動運転社会実装へ、住民と都市で実証、中部経済特集(日経・31面)





