国内の大手自動車メーカー8社が発表した10月の世界生産の合計は、前年同月比2%減の219万99台(一部の報道では1.5%減の222万7509台)だったという。
きょうの日経が「2カ月ぶりのマイナス」などと報じているが、このうち、ホンダは「10.9%減の30万2671台と2カ月ぶりに前年割れとなり、8社の中で減少台数が最も大きかった」とも取り上げている。
オランダに本社を置く中国資本の半導体メーカー、ネクスペリアの出荷停止の影響で、北米での生産が減ったのが大きな要因としており「主力の北米生産が14%減の13万4454台。部品の一部でネクスペリア1社に半導体調達を依存していたためで、米国やカナダ工場は10月27日から生産調整に入り、メキシコ工場は10月28日から生産を停止した」とも。
ホンダのカナダ工場で生産されるシビック・ハイブリッド(参考画像)さらに、国内では電気自動車(EV)生産に向けた工事に伴い、矢島工場(群馬県太田市)の一部ラインで稼働を停止していたSUBARU(スバル)も26%減の7万702台と大幅に台数を減らしたという。
一方で、トヨタ自動車は3.8%増の92万6987台で10月として過去最高を更新。きょうの毎日や産経なども「トヨタ過去最高」などと取り上げているが、国内では2024年に発生した車の量産に必要な「型式指定」の不正に伴う生産停止からの回復があったほか、ハイブリッド車(HV)が好調な米国が全体をけん引したとみられる。
それにしても、92万台超というトヨタ単月の生産台数は、スバルや三菱自動車のほぼ1年間に匹敵する規模である。
このほか、インド市場で好調なスズキは6.0%増の30万4917台で日本車メーカーとしては2位。販売不振にあえぐ日産自動車は国内での減少が目立ち、5.0%減の27万6323台。マツダも5.5%減の10万9406台、三菱自動車が5.3%減の8万2583台といずれも前年実績を下回ったという。
2025年11月28日付
●企業非公開化株主が介入、買い付け価格を問題視、アクティビスト相次ぎ(読売・7面)
●日中対立「沈静化を」トランプ氏、電話協議で高市氏に(朝日・1面)
●LA自動車ショー、AIの波、エコカーの祭典様変わり、個人向けロボカー、スマホで車の健康診断 (朝日・7面)
●税負担軽減「国内市場活性化を」後藤・自工会税制部会長(朝日・7面)
●トヨタ世界生産最高、単月ベース10月は92万台(毎日・6面)
●3週連続で下落、ガソリン168円に(毎日・6面)
●交通事故防止AIで助言、あいおいニッセイ、ドラレコで分析 (日経・7面)
●日本車8社、10月世界生産、2カ月ぶりマイナス、ホンダ、主力の北米14%減(日経・17面)





