元祖最高級ミニバン、初代『エルグランド』が掲げた5つのテーマとは【懐かしのカーカタログ】

日産 エルグランド(初代)当時のカタログ
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それまでのキャブオーバー型ではないフルサイズの“最高級新世代1BOX”として1997年5月に日産から登場したのが初代『エルグランド』。当初は“キャラバン・エルグランド”と“ホーミー・エルグランド”を設定。OEM版のいすゞ『ファーゴ・フィリー』もあった。

【画像】日産 エルグランド(初代)当時のカタログ

1:風格と力強さを極めた先進のフォルム
2:上質で豊かな広がりを持つ寛ぎの空間
3:高級車に相応しい優れた走行性能
4:広くゆとりのある快適な室内空間
5:クラストップレベルの高い安全性と環境への配慮(当時の広報資料より)

日産 エルグランド(初代)当時のカタログ日産 エルグランド(初代)当時のカタログ

以上の5つが開発テーマだった。とくにフロントエンジンレイアウトを採用、前輪を前方に移動させ、ロングホイールベース&ショートオーバーハングを実現、乗り心地、直進安定性の向上に繋げた点は大きなポイントだった。

高く構えたフロントグリルと2段構成のヘッドランプを組み合わせた押し出し感のあるフロントマスクもインパクト大だった。これは大陸横断鉄道の先頭車両をイメージしてデザインされている。

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フラットフロアによりウォークスルーを可能にした室内はファーストクラスの快適性を実現。乗車定員を7名または8名とし、2、3列目には490mmのロングスライドを採用。

オートスライドドア、オートクロージャー(スライドドア、バックドア)、電動ピュアクリーンカーテン始め、装備、機能類の充実も見逃せない。

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搭載エンジンは3.3リットルのV6ガソリンエンジン(VG33E型)と3.2リットルの4気筒インタークーラーターボディーゼル(QD32ETi型)を設定。

電子制御トルクスプリット4WDのオールモード4×4、5リンクコイルスプリング式リアサスペンション、アクティブダンパーサスペンションなども採用された。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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