193種ものラインナップを誇った「1971年のトヨタ車」【懐かしのカーカタログ】

1971年のトヨタ車(センチュリー)
  • 1971年のトヨタ車(センチュリー)
  • 1971年のトヨタ車(クラウン)
  • 1971年のトヨタ車(コロナマークII)
  • 1971年のトヨタ車(コロナ)
  • 1971年のトヨタ車(カリーナ)
  • 1971年のトヨタ車(セリカ)
  • 1971年のトヨタ車(スプリンター)
  • 1971年のトヨタ車(カローラ)

前年の1970年、EXPO'70(大阪万博)が開催された年に初代『セリカ』/『カリーナ』が登場するなどしたこの頃のトヨタ。193種(+セリカのフルチョイス)を用意し、ユーザーニーズに応えていたそのラインアップを当時のパンフレットで振り返ってみたい。

●センチュリー(初代)

1971年のトヨタ車(センチュリー)1971年のトヨタ車(センチュリー)

“トップメーカー〈トヨタ〉が、技術の粋を尽くした最高級大型乗用車”と説明がある。日産『プレジデント』(1965年10月)より2年後の登場。当初はオールアルミのV8・OHV・3リットルでスタート。

●クラウン

1971年のトヨタ車(クラウン)1971年のトヨタ車(クラウン)

1971年2月にフルモデルチェンジした4代目『クラウン』。“スピンドルシェイプ”の斬新なスタイルを特徴に、セダン、2代目ハードトップのほか、カスタム(ワゴン)も用意した。

●コロナマークII

1971年のトヨタ車(コロナマークII)1971年のトヨタ車(コロナマークII)

『コロナ』より余裕のあるエンジン(1600cc、1900cc)を搭載、『クラウン』との間を埋める車種として1968年。写真は2度目のマイナーチェンジ(1971年)時のモデルで、グリルのデザインは“イーグルマスク”と呼ばれた。

●コロナ

1971年のトヨタ車(コロナ)1971年のトヨタ車(コロナ)

RT80/82型4代目『コロナ』。1970年の登場で、写真は1971年に早くもマイナーチェンジを受けた時のモデル。ハードトップ1900SLはトップモデルだったが、1972年にはEFIの2000SLに入れ替わった。

●カリーナ

1971年のトヨタ車(カリーナ)1971年のトヨタ車(カリーナ)

1970年登場の初代『カリーナ』。『カローラ』と『コロナ』の中間に位置づけられる乗用車で、セダンの縦長のリヤコンビランプ&ファストバックなど特徴的なスタイル。ハードトップは1971年12月の登場。2T-G型DOHC搭載の1600GT、18R-G型DOHC搭載の2000GTなども順次登場。

●セリカ

1971年のトヨタ車(セリカ)1971年のトヨタ車(セリカ)

ショーモデル“EX-I”を元に誕生した初代『セリカ』は、カリーナと出自を共通とするスペシャルティカーとして1970年12月に登場。売りの“フルチョイスシステム”は、外装4種、内装4種、エンジン4種、ミッション4種+オプションから選べることがこのパンフレットでも紹介されている。

●スプリンター

1971年のトヨタ車(スプリンター)1971年のトヨタ車(スプリンター)

初代『カローラ』世代でクーペの“カローラ・スプリンター”を経て、この世代から『スプリンター』として独立。セダンもラインアップした。115psの2T-G型搭載の“スプリンター・トレノ1600”はこの世代で登場した。

●カローラ

1971年のトヨタ車(カローラ)1971年のトヨタ車(カローラ)

1966年の初代登場から3年半、人気を博した初代『カローラ』はこの2代目にバトンタッチした。スプリンター同様にセダン(2ドアもあった)とクーペを用意し、高性能車の“カローラ・クーペ・レビン1600”も用意された。

●パブリカ

1971年のトヨタ車(パブリカ)1971年のトヨタ車(パブリカ)

“国民車構想”に基づき初代『パブリカ』が短小したのは1961年。写真は1969年登場の2代目で、フラットツインの空冷800ccに加え水冷1000、1100、1200を設定。ダイハツから、エンジン違いの事実上の兄弟車『コンソルテ』も登場している。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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