日産GT-Rの原点が、1969年に発売された『スカイライン2000GT-R』(PGC10型)だ。今年は、その登場から50周年にあたる。これを記念する特別モデルが、ニューヨークモーターショー2019で公開される予定のGT-R 50thアニバーサリーエディション』になる。
◆50周年記念車にはR34型スカイラインGT-Rのイメージカラー「ベイサイドブルー」を採用。レーシングストライプは初代スカイラインGT-Rへのオマージュ
GT-R 50thアニバーサリーエディションでは、ボディカラーに、R34型『スカイラインGT-R』のイメージカラー、「ベイサイドブルー」を設定した。4コートで2重の熱処理を行う塗装工程により、際立ったハイライトと深いシェードで、鮮やかなブルーを表現しているという。

GT-R 50thアニバーサリーエディションには、ベイサイドブルー以外のボディカラーとして、パールホワイトとスーパーシルバーも設定する。ストライプの色は、パールホワイトが赤、スーパーシルバーが白となる。

◆2020年モデル全車が3.8リットルV6ツインターボエンジンに新しいターボやエキゾーストマニホールドを採用
この50thアニバーサリーエディションを含めて、2020年モデルのGT-Rでは、3.8リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンに改良を行った。新しいターボチャージャーを採用。低回転域におけるレスポンスの向上や5%の効率向上を実現しているという。

3.8リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンは、米国仕様の場合、最大出力565hp、最大トルク646kgm/3300~5800rpmを発生する。最大トルクは3300~5800 rpmの領域で引き出される。
◆ステアリング系統の改良により最高速300km/hの領域での直進安定性が向上
電子制御サスペンションは、再チューニングを受けた。コーナリングでの安定性の向上と、より滑らかな乗り心地を追求する。ステアリング系統の改良により、正確性が引き上げられており、最高速300km/hの領域での直進安定性が向上しているという。新しいブレーキブースターも搭載されており、より少ないペダルストロークで、初期のブレーキ応答性を高めている。
2020年モデルのGT-Rでは、インテリアにも改良が施された。ダッシュボードは、シングルピースのナッパレザーで覆い、質感を引き上げる。ダッシュボード中央には、8インチの静電容量式タッチパネルモニターが装備され、ナビゲーションとオーディオなどを操作する。2020年モデルには、「NissanConnect」を採用する。スマートフォンのアプリを使って、ドアを遠隔操作でロック&アンロックしたり、アラームを作動させたり、緊急サービスを呼び出したり、車の位置を追跡したりできる。