日産リコール…過去45か月間、OEM含め国内向け生産すべてで異例の対応

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日産自動車は車両約116万台のリコールを6日、国土交通省に届け出た。同社に加えて、同社がOEM供給するいすゞ、スズキ、マツダ、三菱の一部車両も対象となる。対応は同日から。

《任命されていない検査員が合否判定を行ったものがあり、安全環境性能法規(保安基準)に関する検査が適切に行われていなかった》として、指定整備工場で点検と車検を行い、不具合があった場合には是正。適合車両にリコール対応済みの銀色のラベルを貼付する。

ディーラーなどの指定工場に所有者が車両を持ち込むことが必要で、作業には1台あたり2時間半~4時間が予定される。

リコールでの作業は継続車検と同じ内容のため、一度もユーザーによる車検を受けていない新車だけが対象。対象となる新車は、リコール対応をしないと型式指定に届け出た諸元と同一であるとは証明できない=公道を走ることができない可能性があるため、正規の完成検査をやり直す意味がある。

116万台は、日産が3年9か月の間に国内向けに販売した軽自動車を除くすべての車両。当初、発表した対象台数121万台より減少したのは、貨物車の対象期間2年を3年と長く見積もっていたことなど、同社の集計ミスによる減少だ。3年間に9か月間を加算してリコール対象としたのは、工場で生産された完成車は検査終了後、ナンバーを取得し登録車とするまでに9か月間の有効期限があるため、考えられる最長の範囲をリコール対象とした。

リコールの届出は、対象となる実数を把握するのが基本だが、日産は該当する車両の範囲を特定して概算の台数を示すことで、迅速な対応を優先した。また、同じ理由で、認定された検査員が完成検査を行った適法な車両と、そうでない車両を精査して、リコール対象を絞ることを断念した。こうした形で全車両が対象となるリコールは異例だ。

同社はお客様相談室に、このリコール専用の電話番号(0120-941-232)を設けて、対応にあたる。

リコールの対象車種と台数の概算は以下の通り。
全123型式、38車種、約116万台

▼日産 ノート…35万台、セレナ…28万4000台、シルフィ…1万3000台、NV350キャラバン…6万400台、バラメディック(救急車)…200台、エルグランド…2万5000台、ジューク…2万7000台、アトラス…9900台、NV200バネット・NV200…3万台、GT-R…2000台、エクストレイル…16万9000台、スカイライン…1万351台、シビリアン…1400台、ウイングロード…1万1110台、NV150AD・AD・AD EXPERT…4万5500台、ムラーノ…230台、ティアナ…1万5000台、フーガ…9000台、シーマ…1000台、キューブ3万1500台、フェアレディZ…2030台、リーフ…3万8050台、マーチ…4万9000台、ラティオ…9000台、e-NV200…2000台。

▼いすゞ コモ…920台、エルフ…113台

▼スズキ ランディ…4300台

▼マツダ ファミリアバン…5060台

▼三菱自動車 デリカバン…800台、デリカD:3…400台、ランサーカーゴ…2500台、
プラウディア…160台、ふそうキャンター…850台
《中島みなみ》

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