【ニュル24時間 2016】スバル WRX STI、波乱の富士シェイクダウン

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2016ニュルブルクリンク24時間に向けたスバル『WRX STI』のシェイクダウンテスト
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  • 辰巳英治総監督
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2016年のニュルブルクリンク24時間レースに参戦するスバルSTIチームは22日、富士スピードウェイで今季仕様の参戦マシン『WRX ST』を、メディア・パートナー企業向けにお披露目し、シェイクダウンに臨んだ。

毎年、ニュルブルクリンク24時間に参戦を続けているスバル。昨年は途中強い雨が降るなど波乱の展開になりながらも、24時間を通してノートラブル、ノーアクシデントで143周を走破。カルロ・ヴァン・ダム、マルセル・ラッセ、ティム・シュリック、山内英輝の4人が安定した走りをみせ、3年ぶりにSP3Tクラス優勝を飾った。

今年もドライバーは同じ布陣で臨み、連覇に向けてマシンをさらに熟成を進めていたが、性能調整が急きょ入ることになり、リストリクターが絞られることに。これにより約20馬力のパワーダウンとなったが、その他のパーツを軽量化。特にフロント周りの改良に力を入れ、さらに戦闘力を上げたマシンに仕上げてきた。

こういった対応を施し、当初は2月17日にシェイクダウンを行う予定だったが、トラブル等によりシェイクダウンのスケジュールが遅れることに。それでも辰巳英治総監督は「特に開発スケジュールに影響はない」と語っており、5月の本番に向けて意欲をみせていた。

今回は山内がテストを担当。最初の走り出しでは各部分のチェックやマシンのフィーリングを確認。午前中は大きなトラブルもなく順調に周回を重ねた。今年はリストリクターによるパワー制限を補うべく、細部に渡るまで昨年とは別物といえるほどの改良を施してきたマシン。セッティングはこれから煮詰めていく形にはなるものの、朝の走行を終えた山内は好感触を持っており、「昨年と比べてもコーナーの旋回性能は上がったなと感じました」と手応えを感じている様子だった。

午後の走行では、さらにペースアップを試みたが、1コーナーでクラッシュ。マシンは大きく破損してしまい、このまま走行は終了することになった。ドライブしていた山内は意識ははっきりしているそうだが、右肩を打撲したとのこと。念のため、近くの病院へ搬送され治療を受ける模様だ。なお、詳しいクラッシュの原因は現在調査中とのこと。

連覇に向けての第一歩として臨んだ今回のテストだったが、思わぬアクシデントで幕を閉じる結果に。チームは2か月後に迫った本番に向けてマシンの修復にあたるとのこと。クラス連覇を確実なものにするため、改めてチーム全体が一丸となって挑戦していくことを決意した。

今年のニュルブルクリンク24時間レースは、5月27日に公式予選が行われ、28日に決勝レースがスタートし、24時間後の29日にゴールを迎える。

《吉田 知弘》

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