ホンダ伊東孝紳社長は東京モーターショー11のプレスブリーフィングで、インターナビをバイク用にも展開してゆくと発表した。
2002年よりホンダ4輪用に提供されてきたインターナビだが、2011年3月よりスマートフォン向けに「インターナビ・リンク」アプリとして従来のインターナビ・プレミアムクラブ会員およびホンダ車を新規に購入したユーザーに提供を開始した。また6月には新車にかかわらずホンダ車に乗っている従来ユーザーにもディーラーで登録することで無料で利用できるようになっていた。
今回の伊東社長の発表ではスマートフォンベースのインターナビ・リンクを皮切りにバイクユーザーにもユーザー同士の繋がりや社会との繋がりのサービスを提供してゆくという。
「具体的なサービス内容はまさにいま2輪事業部のメンバーと議論中。来年(2012年)3月までにスマートフォンベースのインターナビを用意する予定だ。渋滞考慮の経路誘導はクルマとバイクでは変わってくるのですぐには提供できないだろう。むしろ災害警告やソーシャルネットワークサービスとの連携など、コミュニケーション要素をフィーチャーして趣味のバイク乗りに対してツーリングが楽しくなる要素を届けたい」(インターナビ事業室企画開発ブロック野川忠史氏)
安全性の問題もあるので、「ホンダ純正バイク用スマートフォンホルダーの用意は考えていない」としているが、ヘルメット内蔵ヘッドセットへの音声での情報提供など将来の可能性も含めて議論しているという。モーターショーでの伊東社長メッセージは、この議論にユーザーを巻き込むためのものとも言えるだろう。