去る9月、石川・小松ドームで行われたカーオーディオのコンペティション「第10回ハイエンドカーオーディオコンテスト」は2日間にわたって粛々と開催され幕を閉じた。
パイオニアTS-Z1GRが魅せたハイエンドサウンド! 全国有名ショップ7台のデモカー一挙レビュー初日の9月6日は恒例のレギュラー・ディーラーデモカーコンテストに加え、新たにパイオニアの新製品スピーカー「TS-Z1GR」を装着するディーラーデモカーによるTS-Z1GRクラスを設定。全国に名を馳せるカーオーディオ専門店がこのスピーカーを自慢のデモカーに装着して競い合った。マイカーライフ登録の各店が手がけた渾身のサウンドカーをご紹介しよう。
◆メルセデスベンツ C220d【AVカンサイ代表 岩元秀明さん】
carrozzeria TS-Z1GRデモカー メルセデス・ベンツ C220d【AVカンサイ代表 岩元秀明さん】
ハイエンドカーオーディオコンテストの常連メンバーであるAVカンサイ。新しいデモカーがこのメルセデスベンツ『Cクラス』のステーションワゴンだ。搭載のシステムはフィーオ/FiiO・M17をヘッドソースに使い、リゾルト・M-DSPと連結。スピーカーをドライブするパワーアンプはクワトロリゴ・Fantasiaをセレクト。音像定位の設定場所はダッシュ中央付近に置く。
carrozzeria TS-Z1GRデモカー メルセデス・ベンツ C220d【AVカンサイ代表 岩元秀明さん】音創りのコンセプトは、課題曲ウィリアムス浩子「Rainy Days And Mondays」で楽曲の真意を追求すること。カレンの不幸ではないが幸せでもない、満たされない心の不満と憂鬱をイメージしながら浩子さんの張りがあるのに優しい声質を大切にしている。曲の背景や質感を明瞭に描くよう心がけ、TS-Z1GRの特徴を引き出し端正なサウンドに仕上げている。同クラス1位の栄冠に輝いた。
◆メルセデスベンツ E350【カーオーディオクラブ代表 高橋祐人さん】
carrozzeria TS-Z1GRデモカー メルセデス・ベンツ E350【カーオーディオクラブ代表 高橋祐人さん】大阪・高槻に店舗を構えるカーオーディオクラブは常設デモカー、メルセデスベンツ『E350』にTS-Z1GRを装着。ヘッドプレーヤーはソニーNW-WM1ZM2ウォークマンを選び、ブラックス・BRAX DSPと連結。各ユニットを駆動するパワーアンプは英国オーディオウェーブ・Aspire ProとBRAX X-2000というリッチな構成だ。
carrozzeria TS-Z1GRデモカー メルセデス・ベンツ E350【カーオーディオクラブ代表 高橋祐人さん】音像定位の設定はダッシュボードセンター付近とし、音創りのコンセプトはリアルな立体音場の再現とナチュラルな音色再生を目指したという。課題曲ウィリアムス浩子「Rainy Days And Mondays」では大人っぽい雰囲気が感じられるように、ベースとピアノの余韻と響きをしっかり感じ取れる実在感のある生々しさを追求している。
◆メルセデスAMG C43【イングラフ代表 木村 智聡さん】
carrozzeria TS-Z1GRデモカー メルセデス・ベンツ AMG C43【イングラフ代表 木村 智聡さん】青森・八戸から参加のイングラフは車体剛性と静粛性に優れるメルセデスAMG『C43』を公開。搭載のシステムは最先端のコンポーネントで組まれていて、メディアプレーヤーにAUNE・GTS1PROを使用。RESOLT・M-DSP経由後、ARC AUDIOの新しいパワーアンプ「Copper Competition」導入によりTS-Z1GRのポテンシャルを最大限に引き出す。
carrozzeria TS-Z1GRデモカー メルセデス・ベンツ AMG C43【イングラフ代表 木村 智聡さん】音像定位場所はダッシュボード上中央付近に設定。音創りのコンセプトは、ウィリアムス浩子「Rainy Days And Mondays」で透明感のある声とそれぞれの楽器の質感表現、発音のタイミングに注意し、柔らかな余韻に包まれるように心に優しく響くサウンドに仕上げている。
◆トヨタ ハリアー【ジパング代表 道祖尾 裕二さん】
carrozzeria TS-Z1GRデモカー トヨタ ハリアー【ジパング代表 道祖尾 裕二さん】鳥取・倉吉のジパングは広いキャビンを有する新しいトヨタ『ハリアー』を購入しコンテストに参加した。高品位なコンポーネントを選択。プレーヤーはソニーNW-WM1ZM2、DSPはゴールドホーン・DSPA-1616ULTRAの組み合わせで、パワーアンプはクワトロリゴ・ENIGMA(限定)を使った3ウェイ+サブウーファー構成。
carrozzeria TS-Z1GRデモカー トヨタ ハリアー【ジパング代表 道祖尾 裕二さん】音の狙い=コンセプトは商品の明確な訴求性をテーマにCSTユニットの長所を生かすよう、時間軸の揃ったアキュレートで安定感のある定位とロケーションの空気感を得る自然な音場再生を目指したという。音場面ではソリッドになり過ぎないよう配慮し、適度に厚みも持たせている。躍動感、色彩感、表現力も意識した音創りとなっている。
◆トヨタ ランドクルーザー250【ルロワ代表 小山 貴久さん】
carrozzeria TS-Z1GRデモカー トヨタ ランドクルーザー250【ルロワ代表 小山 貴久さん】愛知・岡崎にお店を構えるルロワは今、人気急上昇のトヨタ『ランドクルーザー250』を購入。シンプルなシステム構成で話題のコンポーネントをスマートにまとめている。再生プレーヤーはアステル&ケルン・AK-SP3000をヘッドプレーヤーとし、リゾルト・X8 DSP(パワーアンプ内蔵型)一体機と組み合わせている。定位の設定場所はダッシュボード上/中央にセット。
carrozzeria TS-Z1GRデモカー トヨタ ランドクルーザー250【ルロワ代表 小山 貴久さん】ウィリアムス浩子「Rainy Days And Mondays」ではボーカルの息づかいと言葉の一音一音を丁寧に描写し、歌声と楽器が織りなす豊かな質感が再現できるよう注力する。またベースやピアノのサイズ感、ドラムのブラシなども端正に放つ。綿密な音チューニングが施されている。
◆レクサス UX【ウェイブトゥポート代表 山本克美さん】
carrozzeria TS-Z1GRデモカー トヨタ レクサス UX【ウェイブトゥポート代表 山本克美さん】世界的に人気が高まるレクサス『UX』。鳥取米子のウェイブトゥポートはUXデモカーで参加した。高品位なコンポーネントを組み合わせてスピーカーの能力を引き出している。ヘッドソースのメディアプレーヤーはAUNE・GT2で、オーディオテクニカ・AT-HRD500およびヘリックス・DSP ULTRAを経由後、ブラックス・MATRIX MX4パワーアンプを使ってTS-Z1GRを精緻にドライブ。
carrozzeria TS-Z1GRデモカー トヨタ レクサス UX【ウェイブトゥポート代表 山本克美さん】音創りのコンセプトは低域は量感と安定感を保ちつつ輪郭を曖昧にせずシャープにまとめ、中高域は位相整合を極め楽器と歌声を明瞭かつ鮮やかに再生すること。ウィリアムス浩子「Rainy Days And Mondays」のボーカルはダッシュボードセンターに定位し、音場は奥行きを伴って広がる。
◆メルセデスベンツ GLA180【レジェーラ代表 松野 光志さん】
carrozzeria TS-Z1GRデモカー メルセデス・ベンツ GLA180【レジェーラ代表 松野 光志さん】静岡・浜松のレジェーラは新しいデモカー、メルセデスベンツ『GLA180』にTS-Z1GRをセット。フロント3ウェイ+サブウーファー構成で、パワーアンプはクワトロリゴ・プレシジョンを3基使い各ユニット帯域を精緻に鳴らす。音創りで注力したところは「ウィリアムス浩子/Wish」の歌声を忠実に再生すること。ボーカル音像の的確な大きさと質感に留意する。
carrozzeria TS-Z1GRデモカー メルセデス・ベンツ GLA180【レジェーラ代表 松野 光志さん】一方、シンフォニーの課題曲「運命」ではオーケストラ全体のステージングバランスと楽器の位置関係に気をつけ、抑揚と流麗さを表現できるよう目指したという。定位に優れるCSTドライバーの魅力が十分に引き出され、総じてナチュラルな音色を再現している。










