「観測史上最も暑い夏」でも冷え込む国内自動車市場、8月の新車販売8.3%減[新聞ウォッチ]

8月の新車販売が前年同月比8.3%減の30万1221台で、2カ月連続のマイナスとなった
  • 8月の新車販売が前年同月比8.3%減の30万1221台で、2カ月連続のマイナスとなった
  • トヨタ・カローラクロス
  • トヨタ ルーミーカスタム
  • ダイハツ ムーヴ 新型(RS)

今年の夏(6~8月)の全国の平均気温が平年より2.36度も高く、統計のある1898年以降で最も暑かったそうだ。きょうの各紙にも朝日が1面トップで「最も暑かった今年の夏」というタイトルで報じているが、気象庁の担当者も「130年近い統計データのなかで断トツだ。この夏の高温は異常だった」と話したとも伝えている。

連日の酷暑でテレビなどの天気予報では「クーラーの適切な使用と、可能な限り日中の外出を避けること」を連呼していた。そんな異常気象の中で、熱中症対策が直接影響したのかどうかは定かでないが、各社とも新型車の導入が少なかった8月の国内新車販売台数(軽自動車含む)は、前年同月比8.3%減の30万1221台。2カ月連続のマイナスで、トヨタ自動車をはじめ、ホンダ、日産自動車など主要メーカーが2ケタ減と大幅に落ち込んだという。

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表したもので、きょうの東京などが詳しく取り上げている。それによると、軽自動車を除く自動車(登録車)は10.6%減の18万6594台。ブランド別では、トヨタが13.1%減の8万8079台と振るわなかったほか、ホンダも18.0%減の2万1040台、そして日産は25.1%減の1万4591台と大きく落ち込んだ。半面、台数こそは1万台未満だが、スズキ(17.3%増)やマツダ(3.4%増)、三菱自動車(7,7%増)などはプラスだったという。

一方、軽自動車は4.3%減の11万4627台。首位スズキは2.6%減の3万9653台。ダイハツ工業が1.6%減の3万4295台、ホンダが0.1%減の2万0182台だったが、9月に入っても猛暑は続いており、消費者の購買意欲にも影響を及ぼすのか気になるところだ。

2025年9月2日付

●史上最も暑い夏、30年平均より2.36度高く(読売・1面)

●低価格の電動二輪日本投入、中国・ヤディア21万7800円(読売・7面)

●車の税制行き着く先は、業界「多すぎ高すぎ」抜本見直し要求、財務省・総務省安定財源維持へ慎重、経産省EV課税含め全体の議論を(朝日・9面)

●都市対抗野球第5日、浜松市(ヤマハ)35歳の一振り、Honda熊本(大津町)魔球に苦しみ (毎日・12面)

●8月の新車販売8.3%減、2カ月連続、日産落ち込み目立つ (東京・4面)

●自動車プラグ事業、日特、デンソーから買収、1800億円規模で合意(日経・14面)

●BYD、最大117万円値引き、国内EVで最安価格に、中国苦戦、日本で攻勢 (日経・15面)

《福田俊之》

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