ライトで省電力、高音質…日産 ノート 後編[インストール・レビュー]

Pro Shop インストール・レビュー 日産 ノート(オーナー:岡本信行さん) by サウンドステーション オートステーション K2 後編
  • Pro Shop インストール・レビュー 日産 ノート(オーナー:岡本信行さん) by サウンドステーション オートステーション K2 後編
  • ライトなシステムで高音質を狙った岡本さんのノート。フロント3ウェイをDSPアンプで駆動するという割り切ったシステムとする。
  • ドアにはアウターバッフルを組み、ブラムの16.5cmミッドバスであるWS6.100をインストール。カーボン振動板が印象的だ。
  • アウターバッフルはドア後方のポケットをスポイルしないデザインとする。デザイン的にも純正ラインを活かしたアールを用いた。
  • AピラーにインストールされているブラムのTS25HR(ツイーター)とFRS3N50(ミッドレンジ)。
  • ブラムのツイーターは25mm口径だがやや大きめのグリルを備えているのが特徴。存在感も高いデザインでAピラーを彩っている。
  • コクピットは大きく飾り立てるようなデザインは施さず、シンプルに高音質を狙ったもの。使い勝手と高音質を兼ね備えた。
  • 一定の成果を上げたこのクルマ。オーナーの岡本さんはケーブルの進化やパワーアンプの追加など新たなシステムアップを模索中。

クラシックからアニソンまでをオールマイティに聴けるオーディオを目指した岡本さん。フロントスピーカーにブラムの3ウェイをチョイスして中域の厚みにも配慮。大阪府のサウンドステーション オートステーション K2と共に高音質オーディオを作り上げた。

広帯域再生を狙って3ウェイを導入
中域の厚みも存分に引き出すシステムを実践

以前はヘビーなシステムを組んでいた岡本さんだったが、今回組み上げたシステムは“ライトで省電力”がテーマとなった。さらにもうひつのこだわりがフロントスピーカーの3ウェイ化だった。

スピーカーに選んだのはブラムのシグネチャーシリーズ。3ウェイモデルが登場した際にすぐに手に入れたというお気に入りのユニット。ツイーターにはTS25HR、ミッドレンジにFRS3N50、ミッドバスにはWS6.100を組み合わせてシステムとした。

サウンド面で狙いとなったのは「中音をきっちりと出す」ことだった。3ウェイ化の狙いのひとつはそこにあり、ミッドバスの再生能力にもこだわった。さらにアニソンからロックやEDM、さらにはクラシックまで幅広い音源を楽しむ岡本さん。そのため幅広い帯域再生の能力にも注目した。ここでも3ウェイがどこまで威力を発揮するのかを試してみたかったという。

ミッドバスはドアにアウターバッフルを組んで取り付ける。16.5cmサイズのブラムWS6.100はカーボン振動板を備えたモデル。バッフルはポケットを避けるようにドア前方に設置する。丸みを帯びたバッフルデザインはドアの純正ラインとのマッチングも良く、デザインのまとまり感も高いインストールとなった。

ツイーター&ミッドレンジを取り付けた
スマートでデザイン性豊かなAピラーに注目

ブラムのシグネチャーシリーズを採用したフロント3ウェイ。インストール面でドア同様に見どころとなったのはAピラーだ。ツイーターとミッドレンジを連ねた状態で取り付けるピラー形状はかなりインパクトが大きい。

ミッドレンジのFRS3N50は80mmサイズを持つモデルだが、ピラーの下部を加工してスマートにビルトインしている。しっかり存在感はあるものの、ダッシュ上に違和感のないスマートなデザインに仕上げている。その真上に設置したのがツイーターのTS25HR。グリルにBLAMロゴを配したデザインで、25mmのツイーターながら、そこそこの取り付け口径を持つ。しかしミッドレンジ同様、Aピラーを巧みにデザイン処理してビルトイン。角度付けた周囲への反射も考慮した取り付けスタイルで、デザイン的にも音響的にも理想のインストールを実践している。

オーナーが望んだ3ウェイの根幹となるツイーター/ミッドレンジをAピラーにまとめて取り付けたスタイルは、オーディオカーとしてのインパクトも十二分。狙ったサウンドともマッチする取り付けで、オーナーも満足の処理となった。

満足度の高いサウンドを完成させたオーナー
さらに細部を煮詰めることで高音質化を追求中

前編でも紹介したとおりオーディオ&映像プレイヤーとしてはサイバーナビと小型PCのラズベリーパイを用い、フロント3ウェイをヘリックスのP-SIX DSP mkIIの内蔵アンプでドライブするライトなシステムを構築した。そんなシステムで奏でられるサウンドは「高域、中域のバランスが良いです」とオーナーの満足度も高い。

取り付け面のお気に入りはダイレクターを埋め込み設置したダッシュまわり。ボリューム操作がしやすい」と普段使いの快適性も指摘した。またラゲッジの使い勝手にもこだわり「荷物を積めるようにスペアタイヤのスペースにユニットを集中してもらったのは良かったです」とこちらも高音質と使い勝手の良さを兼ね備えたインストールに満足している様子がうかがえる。

クラシックからアニソンまでをオールマイティに聴くという岡本さんにとって、どんな曲でも高いレベルで楽しめるオーディオが目標だった。ハードルの高い設定ながらフロント3ウェイ化やユニットセレクト、さらには取り付け&調整で狙いのサウンドを実現し、ライトなシステムでここまでの高音質が引き出せることを証明した。今後はケーブル(RCA/スピーカー)のグレードアップなども含めて細部を煮詰めて更なる高音質化を狙った作業に取りかかる予定だ。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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