日野自動車は25日、同社が「日野チームスガワラ」として参戦する、ダカールラリー2022の参戦車両が完成したと発表した。ダカールラリー2022は1月2日に競技ステージが始まり、アラビア半島を駆け抜け、1月14日にゴールする予定だ。 2020年のレースに参戦したボンネット車をベースに、軽量化を図るとともに、日野初のレース用ハイブリッドシステムと高馬力エンジンを搭載した。開発・テストを繰り返し、「圧倒的な動力性能を実現した」と自負する。 チーム代表でもあるドライバーの菅原照仁選手は「10月のテスト走行でハイブリッドやオートマチック、足回りといったセッティングを煮詰めてきた。加速性能も飛躍的に向上し、期待の持てる速さに仕上がった。本番で大型ライバル勢にどこまで立ち向かえるかを楽しみにしている」とコメント。 また、榎本満プロジェクトチーフエンジニアは、2022年仕様について「2020年のボンネット車をベースに、徹底的に加速性能を向上した。エンジンは新開発の高効率ターボで800ps化、瞬発的なモーター出力が期待できるバッテリー(キャパシタ)を採用し、エンジン+ハイブリッドの合計で1000psオーバーを実現した。瞬時に変速するレース用ATや、高強度アルミとGFRPを多用した超軽量リヤボデーの採用など、新技術を満載した」と説明する。 車両スペック ●ドライバー:菅原照仁 ●ベース車両:HINO 600シリーズ ●エンジン型式:A09C-TI(ターボインタークーラー付き) エンジン形式:ディーゼル4サイクル直列6気筒 排気量:8866cc エンジン最高出力:800PS (588kW)/2900rpm エンジン最大トルク:234kgm (2295Nm)/1700rpm HV最高出力:280PS (206kW) システム最高出力:1080PS (794kW) ●駆動方式:フルタイム4WD トランスミッション:AT(前進6速・後退1速) トランスファー:Hi-Loレンジ切替付、センターデフロック付 ●タイヤ:XZL 14.00R20 ●車両重量:8600kg ●寸法 全長:6700mm 全幅:2500mm 全高:3100mm ホイールベース:4170mm ●燃料タンク:800L
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