トーヨータイヤは12月8日、「ダカールラリー2026」において最上位クラスと市販車ベースクラスの両チームに、ピックアップトラック/SUV用タイヤ「OPEN COUNTRY M/T-R」を供給すると発表した。
最上位のULTIMATEクラスでは、昨年のダカールラリーで総合優勝を果たした世界屈指の名門レーシングチーム「オーバードライブ・レーシング」に同タイヤを提供する。参戦車両はトヨタ『ハイラックス』で、ドライバーはエルナン・ガルセス氏が務める。
一方、市販車ベースのSTOCKクラスでは、トヨタ車体株式会社が率いる「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)」を引き続き支援する。TLCは同クラスで12連覇を達成しており、今回13連覇に挑む。参戦車両はトヨタ『ランドクルーザー300』で、三浦昂氏とロナルド・バソ氏がドライバーを務める。
ダカールラリーは1978年から開催されている世界で最も過酷なオフロード耐久ラリー競技だ。寒冷な山岳地帯から灼熱の砂漠まで、気象条件や路面状況が刻々と変化する厳しい環境の中、ドライバーは道なき道を綿密な運転と正確なコース取りで走破する。約2週間にわたり、総距離ルート約7994kmに及ぶ競技区間計13ヵ所とそれらを結ぶ移動区間を走行し、累積走行タイムを競う。
今回両チームに供給する「OPEN COUNTRY M/T-R」は、悪路走破性を追求し、耐久性・耐摩耗性を向上させるとともに、環境負荷低減に配慮したサステナブル素材を採用している。トーヨータイヤは2021年よりダカールラリー専用にチューニングした「OPEN COUNTRY M/T-R」をTLCに提供し、その挑戦を支え続けてきた。そしてダカールラリー2026では、最上位クラス参戦チームへも同社製タイヤの供給を実現した。
今回両チームに供給する「OPEN COUNTRY M/T-R」は、悪路走破性を追求し、耐久性・耐摩耗性を向上させるとともに、環境負荷低減に配慮したサステナブル素材を採用している。硬い岩場や柔らかい砂場、滑りやすいぬかるみなど路面状況がさまざまに変化する厳しい環境の中を高速で駆け抜ける際の悪路走破性、耐外傷性などの性能を向上させた。ULTIMATEクラス向け・STOCKクラス向けのいずれも、出場車両の特性を見極め、最適化されたチューニングが施される。
同社は、過酷なオフロードレースで得た知見を製品開発にフィードバックし、ピックアップトラック/SUV向けタイヤの性能を磨いてきた。今後も次世代モビリティ社会の実現に貢献するため、製品・材料の開発、技術強化、リサイクル技術の構築、環境負荷物質の代替材料開発などの取り組みを推進していくとしている。




