フェイスリフトを受けた最新『5シリーズ』の新旧デザインは、例によって非常にマニアックな差だ。バンパー部やヘッドランプ内部構造の変更は見てわかるが、実はキドニーグリルも、自主的に数えてみると、内部の縦桟が片側12本→10本になり、形状も立体的になる変更を受けている。「M Sport」がラインアップ化されたのも新しい。試乗車はその2リットル直列4気筒ツインパワーターボディーゼル(184ps/38.7kgm)だった。100km/hなら8速で約1700rpm(7速で約2000rpm)ほどでクルマを軽々と走らせるこのパワーユニット、1人で無口なまま試乗していると、多少、エンジン音が室内で感じられるものの、パフォーマンスはもちろん十分。アイドリングストップも採用、12.7km/リットルのJC08モード燃費もモノにしている。フラットライドは相変わらずで、ツーリングもボディでも快適性が高い。3シリーズよりひとまわり上の余裕のドライバビリティというべきか。各種安全支援機能をもつ「ドライビング・アシスト」は全車標準装備。さらに「BMW SOSコール」「BMWテレサービス」も全車に標準装備化された。前者は万一の事故の際、車載の通信機能により自動的にSOSコールセンターに接続してくれるというもの。音声接続とクルマの位置情報、状態等がデータ送信されるという、非常に心強い機能だ。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★★島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
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