メルセデスAMG史上最強、843馬力の電動クーペに「F1仕様」…欧州設定

リアウイングは固定式に変更

モーターとバッテリーに可変トルク式4WDを組み合わせ

V8ツインターボ+モーターのPHVシステム

連続して高いパワーを引き出す高性能バッテリー

メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス の「F1エディション」
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メルセデスAMGは5月17日、4ドアクーペのメルセデスAMGGT 63 S Eパフォーマンス』(Mercedes-AMG GT 63 S E PERFORMANCE)に、欧州で「F1エディション」を設定すると発表した。ブランド誕生55周年記念モデルだ。

◆リアウイングは固定式に変更

メルセデスAMGの新たな電動化技術、「Eパフォーマンス」を搭載する最初の高性能プラグインハイブリッド車(PHV)が、メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンスだ。F1エディションでは、ボディカラーを「MANUFAKTUR」の非メタリックのアルパイングレーで塗装した。

また、AMGのロゴは、グレーから黒へのカラーグラデーション仕上げが施され、赤いアクセントが配される。21インチのAMG鍛造ホイールは、5ツインスポークデザイン。ブラックマット仕上げと赤いアクセントは、メルセデスAMGのF1公式メディカルカーのホイールカラーと同様だ。

風洞実験を経て開発された「AMGエアロダイナミクスパッケージ」を装着する。リアウイングは固定式に変更され、リアバンパーにはディフューザーを組み込む。大型化されたフロントスプリッターなど、フロントバンパーのデザインも変更されている。

メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス の「F1エディション」メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス の「F1エディション」

◆モーターとバッテリーに可変トルク式4WDを組み合わせ

Eパフォーマンスの高性能ハイブリッドシステムは、メルセデスAMGのエンジンに、電気モーター、高性能バッテリー、可変トルク配分が可能な4WD「AMG パフォーマンス4MATIC +」を組み合わせたものだ。電気モーターは、最大出力204hp、最大トルク32.6kgmを引き出す。モーターはリアアクスルに配置され、電気式の2速トランスミッションと電子制御リアアクスルデフロックと一体設計された。軽量で高性能なバッテリーは、リアアクスルの上にレイアウト。このシステムを、スポーツカーやパフォーマンスモデルに搭載した場合、多くの効果を発揮するという。

メルセデスAMGが開発した電気モーターは、9速の「AMG SPEED SHIFT MCT 9G」トランスミッションを介さず、リアアクスルに直接パワーを送る。これにより、追い越しなどの際に追加のブーストとして、モーターのパワーを、よりダイレクトに駆動力にすることが可能になるという。

さらに、一体設計された電子制御リアアクスルデフロックは、走行状況に応じて、左右の後輪に最適なトルクを配分することができる。その結果、コーナーの立ち上がりなどで、さらに力強い加速を可能にしているという。後輪のスリップを検知すると、電気モーターの駆動力が前輪に伝達され、トラクション性能を向上させる。

メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス の「F1エディション」メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス の「F1エディション」

◆V8ツインターボ+モーターのPHVシステム

メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンスでは、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンが最大出力639hp/5500~6500rpm、最大トルク91.8kgm/2500~4500rpmを発生する。これに、モーターが加わったPHVシステム全体で、843hpのパワーと、149.9kgmのトルクを引き出す。これにより、0~100km/h加速2.9秒、最高速316km/hの性能を可能にする。843hpのパワーは、メルセデスAMGの量産車として、史上最強という。

「AMGダイナミックセレクト」は、「エレクトリック」、「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツ+」、「レース」、「スリッパリー」、「インディビジュアル」の7種類の走行モードが切り替えられる。各走行モードでは、ドライブシステムとトランスミッションのレスポンス、ステアリング特性、サスペンションダンピング、サウンドなどが変化する。モードの切り替えは、センターコンソールのスイッチ、またはAMGステアリングホイールのボタンで行う。

システムは、コンフォートモードでサイレントに起動する。インストルメントクラスターには、「準備完了」のアイコンが表示される。さらに、メルセデスAMGらしいパワフルで響き渡る始動音が、車内のスピーカーから音響フィードバックとして発せられる。アクセルペダルを少し踏めば、AMGパフォーマンスハイブリッドをモーターのみで動かすことができる。

メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス の「F1エディション」メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス の「F1エディション」

◆連続して高いパワーを引き出す高性能バッテリー

メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンスには、メルセデスAMGが開発したパフォーマンスハイブリッドモデル用の高性能バッテリー、「HPB」が採用される。メルセデスAMGペトロナスF1チームのノウハウを導入して、開発されたリチウムイオンバッテリーとなる。

この高性能バッテリーは、連続して高いパワーを引き出すことができるのが特長だ。これに軽量構造を組み合わせて、車両の性能を向上させる。高いエネルギー密度を備えており、たとえば高低差の大きい山道を走行する場合、上り坂でも素早くフルパワーを引き出すことができるという。

メルセデスAMGの高性能バッテリーは、6.1kWhの蓄電容量、70kWの連続電力、10秒間に限られる150kWのピーク電力性能を備える。バッテリーの重量は89kgとし、1.7kW/kgのエネルギー密度を可能にしている。

バッテリーの充電は、充電ステーション、ウォールボックス、家庭用コンセントに、出力3.7kWの車載AC充電器を接続して行う。EVモードの航続は最長で12km。都市部の住宅から郊外または高速道路まで、静かなゼロエミッション走行を可能にする、としている。


《森脇稔》

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