トヨタ自動車は4月13日、『ハリアー』など11車種について、横滑り防止装置(VSC)およびボディに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象車種はVSCの不具合がトヨタ『ハリアー』『RAV4』『RAV4 PHV』『MIRAI』『ランドクルーザー』、レクサス『NX350h』『NX450h+』『LS500h』『LX600』の9車種で8万7609台。ボディの不具合はレクサス『NX250』『NX350』『NX350h』『NX450h+』の4車種で3419台。そのうち2867台は両不具合が対象となるため、リコール対象車は2020年4月28日~2022年4月4日に製造された合計8万8161台となる。
VSCについては制御プログラムが不適切なため、VSC機能オフ状態でブレーキペダルを踏んだままシステム停止後に再始動すると、機能オン状態に復帰しない。そのため、オフ表示灯が点灯し、VSCが作動しないおそれがある。改善措置として、全車両、ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータのプログラムを対策仕様に修正する。
ボディについては、エンジンルーム内のショックアブソーバ取付部付近において、溶接設備の設定が不適切なため、当該部位に溶接が行われていないものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると亀裂が生じ、最悪の場合、走行安定性を損なうおそれがある。改善措置として、全車両、ショックアブソーバ取付部付近の溶接有無を点検し、ない場合は溶接する。また、当該部位に損傷が認められた場合は、補修を行う。
不具合および事故は起きていない。社内からの情報により発見した。