【ベントレー コンチネンタルGT W12 新型試乗】スポーツカーブランドのアイデンティティが生きている…九島辰也

スペックを羅列すればスーパーカーと肩を並べるレベル

前回のロングドライブと今回のテストコースでの走りを踏まえると…

ぜひディーラーで体感して欲しいキャビンの静粛性

スペックを羅列すればスーパーカーと肩を並べるレベル

新型『ベンテイガ』の試乗の日、『コンチネンタルGT』のステアリングを握ることができた。新世代ベントレーデザインを打ち出したモデルである。デビューは2017年で2018年モデルとしてお披露目された。そして昨年コンバーチブルと4ドアの『フライングスパー』が追加され、今年は日本にV8モデルが上陸している。

ベントレー コンチネンタルGT W12ベントレー コンチネンタルGT W12
ここで紹介するのはそのクーペボディの12気筒モデル。もうお馴染みの6リットルW12 TSIエンジンを搭載する。最高出力は635ps、最大トルクはなんと900Nmもあるから恐れ入る。GTカーではあるが、スペックを羅列すればスーパーカーと肩を並べるレベルだ。

トランスミッションは8速デュアルクラッチ、駆動方式はRWDをデフォルトとする4WDとなる。路面状況でフロントにトラクションが必要と判断されればクルマが勝手に前輪をかき始める仕組みだ。

前回のロングドライブと今回のテストコースでの走りを踏まえると…

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そんなコンチネンタルGTだが、じつはこの春ロングドライブをさせてもらっている。東京~京都間を往復する1000kmのツーリングである。なので、それほど久しぶりではない分、臆することなくアクセルを踏めた。しかも今回は日本自動車研究所のテストコース。直線ではそれなりのレンジで周回を重ねることができたのはいい経験になった。開発陣が何に重きを置き、何をカスタマーにアピールしたいのがわかるからだ。

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前回のロングドライブと今回のテストコースでの走りを踏まえると、ベントレーの開発陣はこのクルマに瞬発力やダイナミックな走りを宿しながら、それを高い水準で安定させているのが感じ取れた。つまり、どんな速度域であってもクルマは常に安定し、キャビンは快適な空間に保たれる。

実際、京都まで走っても疲れ知らず。到着後少し休憩して嵐山までドライブに出かけたほど元気だった。これこそロングドライブに必要な項目である。“大陸をグランドツーリングする”という意味で付けられた名前が表すように、そこに開発陣のテーマがあると考えられるのだ。

ぜひディーラーで体感して欲しいキャビンの静粛性

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さらに言うと、キャビンの静粛性は高く、風切り音もそうだがロードノイズもうまく消されている。なので、高速域でも助手席との会話はスムーズだし、お気に入りのミュージシャンが奏でるサウンドも好きな音量レベルで聴くことができる。この辺は言葉では伝えにくいので、ぜひディーラーで体感して欲しいところである。

この他ハードウェアで取り上げられるのは、新開発のエアサスペンションと大容量のブレーキシステム。前者は快適性に、後者はスポーツ走行に貢献している。この両立がまさにベントレー。スポーツカーブランドとして生まれたアイデンティティはこのクルマでもしっかり生きている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

九島辰也|モータージャーナリスト
外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの"サーフ&ターフ"。 東京・自由が丘出身。

《九島辰也》

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