フェラーリ ローマ で若い層にもアプローチ…フェラーリ・ジャパン日本代表[インタビュー]

フェラーリ・ジャパン代表取締役のフェデリコ・パストレッリ氏
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フェラーリ・ジャパンはフロントにV型8気筒エンジンを搭載した2+クーペの『ローマ』を発表。2682万円で販売を開始した。一部報道陣に向けての撮影会で、今年1月、フェラーリ・ジャパン代表取締役に就任したフェデリコ・パストレッリ氏に短時間ながら話を聞いた。

日本代表への就任はキャリアにプラス

フェデリコ・パストレッリ氏は、2002年からフェラーリにてシニアプロダクトマネージャーに就任。その後、パーソナリゼーション&アトリエ部門のマネジメント等を経て、直近では南ヨーロッパ・アフリカ地域セールス・マーケティングの責任者を歴任。2020年1月より現職。

----:今回日本の代表に就任されました。そのことが決まった時にはどう思いましたか。

フェデリコ・パストレッリ氏(以下敬称略):キャリアとしてもチャンスですし、プライベートにおいても日本の文化に触れることができるのは、自分の人生においてプラスになると思いました。

----:今回着任して、今まで思っていた日本像と実際に来てみての違いはありましたか。

フェデリコ・パストレッリ:着任する前から日本に関しては非常にポジティブな印象でした。実際に来てみると、フェラーリ・ジャパンの社員の皆さんはとてもプロフェッショナルな人達でしたので、一緒に仕事ができるのが本当に光栄に思っています。

ユーザーとのコミュニケーションをより重視

----:日本市場はフェラーリにとって非常に重要だと聞いています。フェデリコ氏としては今後どのように展開していきたいと考えていますか。

フェデリコ・パストレッリ:日本市場はまだ伸びしろがあると考えています。そこで今回投入するフェラーリローマはまさにそういったマーケットにフィットするモデルなのです。そこで我々はそういったことを考慮しながら様々な活動を仕掛けていく予定です。

----:具体的にはどのような活動を考えているのでしょうか。

フェデリコ・パストレッリ:フェラーリとしてはお客様とコミュニケーションを密にとるということを大切にしています。そこで、お客様に対してのプレゼンテーションをはじめ、サーキットでお客様に走行してもらうことでフェラーリのレースのDNAを実際に体感してもらう場や、長距離を走るダイナミックツアーという公道での試乗会などのドライビングイベントを通じて、お客様に実際に体験してもらえるアクティビティを考えています。

若い層にもアプローチ

----:さて、日本市場ですが他の国と比較して何か違いはあるとお考えですか。

フェデリコ・パストレッリ:当然各国ともリレーションシップが違いますので、様々な差異はあります。そういった中で特に日本に関してはディーラーのネットワークがとても重要になっています。日本のマーケット自体はグローバルにおいてもトップマーケットのひとつですので、そういったところに違いを感じます。

----:日本にフェラーリが導入されてから50年以上になり、フェラーリとは親和性の高い国だと思います。一方でアジアではそれほど長い期間フェラーリが導入している国はほとんどありません。そういったことを踏まえるとアジアの中で日本のマーケットをどのように成長させていきたいと考えますか。

フェデリコ・パストレッリ氏:アジアでの勤務経験がないので難しいところではありますが、日本では長い歴史がありますのでお客様からの信頼を獲得しています。

一方例えば中国をはじめとしたアジア諸国では、フェラーリ導入後年数が経っていないということもあり、お客様の層は若いのです。そこで我々としてはフェラーリの今のお客様との良い関係を保ちながら、ローマのような新しいモデルを投入することで、より若い世代にもアプローチしていきたいと考えています。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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