CEATEC JAPAN 2015(幕張メッセ、10月7~10日)では、テスラ『モデルS』、アンドレッティ・フォーミュラーEテストカー、『トミーカイラZZ』など、“とがったEV”を展示しながら自社製品をアピールするブランドがあった。36枚の写真とともに見ていこう。
オレンジ色のフォーミュラーEマシンを展示して注目を集めていたブースは、コネクタやリレー、センサなどのTE Connectivityブランドを国内展開するタイコ エレクトロニクス ジャパン。フォーミュラEに参戦しているアンドレッティチームのスポンサー・公式技術パートナーであるTE社が、高温・振動など過酷な条件下で機能する同社製コネクタなどをアピールした。
同社は、鉄道車両用ケーブルパッケージ「VESAルーフラインシステム」も出展。鉄道車両用材料燃焼試験に適合しているTE製ポリマー碍子などを採用した、車両の屋根上間を連絡する高電圧ケーブルアセンブリやインシュレーター、車両間接続ジャンパーケーブルなどを展示していた。
また、電流検出シャントや小型高電力チップ抵抗器などの大電流検出ソリューションを紹介するKOAブースには、トミーカイラZZを展示して、自社製品がEVに貢献していることを伝えていたが、「どの製品が、このクルマに使われているかは、現段階ではいえない」とスタッフは話していた。
いっぽう、デンソーはオリジナルの超小型EVでピコグリッドシステムを紹介。同システムは、この超小型EVと車両管理システム、太陽光発電、蓄電池とを組み合わせた、自然エネルギーのみを使用する独立電力ネットワークシステム。カーシェアリングを想定したEVシステム展示で、EVがサーバーと接続し、サービス利用時にICカードで個人認証をクリアすると、車両が起動し、その人に合わせたシート空調が自動的に行われるといったデモを見せていた。
米国大使館商務部ブースでは、テスラモーターズ『モデルS』を展示。EVのシンプルな構造が直感的にわかるカットモデルも並べられ、来場者の注目を集めていた。