【ザックス セミアクティブサス 比較試乗】電制サスの進化止まらず、車種のキャラを決める重要な存在に…和歌山利宏

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ザックス セミアクティブサス開発車両(BMW S1000R)
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独自動車部品サプライヤー大手のZF傘下、ザックスのCDC(コンティニュアス・ダンピング・コントロール=減衰力連続可変制御)搭載モデルに、実際に乗って実感させられるのは、常用域の乗り心地と高荷重時の安定性が同居していることである。つまりは、友好的な乗り味と攻め込んだときに応えてくれるスポーツ性が両立しているということだ。

このことは、CDC装着車のBMW『S1000R』、CDC非装着のアプリリア『トゥオーノV4R』とドゥカティ『モンスター821』を乗り比べてみるとよく分かる。トゥオーノV4Rはコーナーで踏ん張り、高次元のコーナリング性能を実現しているが、反面、通常時は固めで路面の突き上げにも尖った印象がある。一方のモンスター821は至って友好的で、乗り心地も良いのだが、攻め込んだときに物足りなく感じないでもない。

そこで、S1000Rは、両者の良さが両立されているのである。友好的かつスポーティな寛容な車輌性格には、このCDCが多分に貢献していると感じた次第である。

CDC採用第一号であるBMW『HP4』と基本機構は同じだが、HP4がいかにも電子制御されていると感じさせたことからすると、このS1000Rは、あくまでもナチュラルである。減衰力の絶対値も制御幅も小さいこともあろうが、進歩を感じさせるのだ。

そして、ドゥカティ『ムルティストラーダ1200S』、BMW『R1200GS』、アプリリア『カポノルド1200』といったアドベンチャー系は、大きいサスストロークによって豊かな姿勢変化を感じさせても、高速度走行時やコーナリングで挙動を乱さない。やはり、CDCの威力を思わせる。

後発モデルほど改良が進み、完成度を高さを感じさせたことも事実で、更なる改良を期待させる。さらに、カポノルド1200の車高自動調整機構に車輌のモード切り換え機構が連携し、これまで以上にバイクのキャラクターまでもをアジャストできる可能性をも予感させるのである。
《和歌山 利宏》

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