ドイツの高級スポーツカーメーカー、ポルシェが2014年のルマン24時間耐久レースやWEC(世界耐久選手権)の最高峰、「LMP1」クラスに投入する新型マシン、『919ハイブリッド』。同車の最新映像が、ネット上で公開された。
919ハイブリッドは、現行ポルシェの市販車の頂点に立つプラグインハイブリッド(PHV)スーパーカー、『918スパイダー』と関連づけたネーミング。また、1970年のルマン24時間耐久レースを制した栄光のマシン、ポルシェ『917』の後継車の意味合いもある。
919ハイブリッドのパワートレインの特徴は、エンジンが、直噴4気筒ガソリンであるという点。2014年、WECのレギュレーションは大きく変わるが、ポルシェ919ハイブリッドの4気筒ガソリンエンジンは、燃費規制が厳しくなる新レギュレーションに対応して、一気にダウンサイジングを促進する。
919ハイブリッドには、高効率の高性能ハイブリッドシステムを採用。直噴4気筒ガソリンエンジンと2つのエネルギー回生システムで構成される。回生されたエネルギーはバッテリーに蓄えられ、これをドライバーの操作によって引き出す。パワフルな電気モーターが、前輪への駆動力をアシストする仕組み。
ポルシェは12月20日、919ハイブリッドの最新映像を、公式サイトを通じて配信。新レギュレーションに対応させるための、革新のテクノロジーを紹介している。