富士スピードウェイで行われているWEC(世界耐久選手権)第6戦、10月19日に公式予選が行われ、アウディの『R18 e-tronクワトロ』1号車(ロッテラー/トレルイエ/ファスラー)が1分26秒577(第1/第2ドライバーのベストラップの平均タイム)でポールポジションを獲得した。
2番手にはトヨタ『TS030ハイブリッド』8号車(デビッドソン/ブエミ/サラザン)が1分26秒755、3番手もTS030の7号車(ブルツ/ラピエール/中島)が1分26秒860で3位。
以下、アウディ2号車、レベリオンレーシング(ローラ/トヨタ)12号車とLMP1勢が続き、総合6番手にはオークレーシング(モーガン/日産)35号車がLMP2クラスでトップとなった。
LMGTE Proカテゴリーではアストンマーチン『ヴァンテージ V8』97号車、LMGTE Amカテゴリーもアストンマーチンがそれぞれトップだった。
ポールを獲得したブノワ・トレルイエは「(トヨタの)デイビッドソンとバトルをしていたことには気がつかなかったが、アンドレ(・ロッテラー)も良い走りをしてくれた。マシンの調子は良く、特にセクター2での走りはよかった。ファンの応援は熱心で、良い走りができて安心した」とコメント。
ロッテラーは「プラクティスでの調子は良くなかったが、その後は尻上がりに良くなってきた。(明日は雨の予報だがという質問に対して)雨はどのクルマにも降るので、自分たちだけが不利になるということはない。ポールからのスタートということで、前方の視界が得られることは多少有利かもしれない。クワトロのシステムも安定しており、不安はない」と述べた。
トヨタとアウディ、いずれもハイブリッド機構をもつルマンカー同士の対決となった昨シーズン、富士ではトヨタが終始アウディを凌ぐペースで優勝した。今年はここまでの5戦ですべてアウディが制しており、トヨタは地元富士でなんとしても勝利をつかみたいところだが、アウディがポール奪取で先手を打った形だ。