米国自動車大手、クライスラーグループは11月1日、10月の米国新車販売の結果をまとめた。総販売台数は12万6185台で、10月としては2007年以来の新記録。前年同月比は10%増で、31か月連続で前年実績を上回った。
10月販売の結果をブランド別で見ると、「クライスラー」が前年同月比5%増の2万2222台、「ダッジ」が20%増の4万0611台、「ラム」が20%増の2万5222台。一方、「ジープ」は5%減の3万4023台と、前年実績を割り込んだ。
クライスラーブランドでは、ミニバンの『タウン&カントリー』(日本名:『グランドボイジャー』)が、前年同月比31%増の8281台と回復。『300』(日本名:『300C』)は、40%増の5183台と引き続き好調。『200』は22%減の8758台と後退する。
ジープブランドでは、『グランドチェロキー』が前年同月比8%増の1万1919台と、引き続き人気。『ラングラー』も、1万1310台を売り上げ、前年同月比は14%増と好調が持続する。しかし、『リバティ』(日本名:『チェロキー』)が、32%減の4099台と大きく落ち込んだ。
ダッジブランドでは、ミニバンの『キャラバン』が前年同月比49%増の1万0603台と牽引。『アベンジャー』は7%増の7637台と堅調だ。新型小型セダンの『ダート』は、5455台と好調な立ち上がり。ラムブランドでは、大型ピックアップトラックの『ラム』が、20%増の2万5222台を販売している。
クライスラーグループの2012年1‐10月米国新車販売は、前年同期比23%増の137万6855台。ダッジブランドのレイ・ビッグランド社長兼CEOは、「ハリケーンのサンディ上陸にもかかわらず、我々は2007年以来の10月の販売記録を更新し、31か月連続で前年実績を上回った」と述べている。