ポルシェジャパンは10日に開幕した自動車文化の祭典「オートモビルカウンシル2026」で、ツインターボハイブリッドを搭載した新型ポルシェ『911ターボS』を日本初公開した。2025年9月8日より予約受注を開始していたモデルで、今回公開された車両が上陸第一号車となる。
新型911ターボSは、昨年ドイツ・ミュンヘンで開催された「IAAモビリティ」で世界初公開。400Vシステムを採用した軽量な「T-ハイブリッドドライブ」テクノロジーを搭載し、システム出力は歴代911の中で最もパワフルな523kW(711ps)を発揮することでも話題となっていた。
◆革新的なツインターボT-ハイブリッド
ポルシェ 911ターボS 新型T-ハイブリッドドライブは、2基の電動エグゾーストガスターボチャージャー(eターボ)を搭載し、先代モデルから61ps向上した711psを発揮する。最大トルクは800Nmで、2300-6000rpmという広い回転域で発揮。容量1.9kWhの高電圧バッテリーを搭載し、電気モーターを内蔵した8速PDKがポルシェトラクションマネジメント(PTM)4WDシステムにパワーを伝える。
0-100km/h加速タイムは先代より0.2秒短縮して2.5秒、0-200km/h加速タイムは0.5秒短縮して8.4秒を達成。最高速度は322km/hに達する。2024年秋に実施された最終開発段階において、カモフラージュされた新型911ターボSが公証人の立ち会いのもと、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで7分3秒92のラップタイムを記録。先代モデルより約14秒速いタイムを叩き出し、ファンの期待を高めた。
重量は先代モデル比で85kg増にとどめ、ドライビングダイナミクスへの影響は最小限に抑えられている、としている。
◆「より快適で個性的、そして大幅に速くなりました」
ポルシェ 911ターボS 新型(オートモビルカウンシル2026)
リアには先代より10mmワイドな325/30 ZR 21タイヤを採用。標準装備のポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)システムには新しいブレーキパッドが装備され、リアアクスルのブレーキディスク径は390mmから410mmに拡大、フロントには直径420mmのディスクを採用した。これはポルシェが2ドアモデルに搭載した中で最大のPCCBブレーキシステムとなる。
新しいエアロダイナミクスコンセプトにより、冷却と効率が最適化された。クーリングエアフラップ、アクティブフロントディフューザー、可変フロントスポイラーリップ、伸縮と傾斜が可能なリアウイングが連携して機能する。すべてのアクティブエアロダイナミクスエレメントが最も効率的な位置において、空気抵抗係数は先代モデルより10%低減されている。
ポルシェ 911ターボS 新型(オートモビルカウンシル2026)さらに電気油圧制御式ポルシェダイナミックシャシーコントロール(ehPDCC)を標準装備し、コーナリング時の俊敏性と安定性を向上させた。チタン製リアサイレンサーとテールパイプトリムを備えた新しいスポーツエグゾーストシステムも標準装備される。
インテリアにはターボナイトのアクセントが随所に採用され、メモリー機能付き18wayアダプティブスポーツシートプラスやHDマトリックスLEDヘッドライトも標準装備となる。
「911ターボSは、ポルシェ911を運転するための最も完全かつ多用途な方法です。日常的な使用でも、高速道路での長距離ドライブでも、サーキット走行でも、新型911ターボSは先代モデルよりもさらに快適で個性的、そして大幅に速くなりました」と、911および718モデルライン開発責任者のフランク・モーザー氏は語っている。
◆「ターボナイトカラー」を散りばめた内外装
ポルシェ 911ターボS 新型(オートモビルカウンシル2026)デザインには、「クロスシリーズターボデザイン戦略」が導入され、ポルシェクレストやリアの“Turbo S”のレタリングなどにターボバージョン専用の「ターボナイトカラー」が採用された。リアウイングのスラットとサイドウインドウのストリップにはターボS専用のインサートが施され、最上位モデルであることをアピール。ターボS用のホイールには、ターボナイトの新しいセンターロックデザインも採用した。
カレラモデルと比べワイドなボディとトレッドが特徴のターボモデルだが、再設計されたリアフェイシアは、ベンチレーション開口部が車幅をさらに強調。チタン製エグゾーストシステムテールパイプがターボSらしさを際立たせている。さらに特殊な構造を持つチタン製オーバルテールパイプトリムもオプションで用意される。
ポルシェ 911ターボS 新型インテリアにもターボナイトのアクセントが盛り込まれ、ドアパネル、ステアリングホイール、ダッシュボード、センターコンソール周り、デコレーティブステッチ、スポーツクロノストップウォッチ、メーターパネルなどに採用。シートベルトたセンターコンソールのボタンにもこのカラーがとり入れられた。
また初めて、ネオジムトリムを備えたカーボン構造のトリムストリップと、ブラックの裏地が付いたパーフォレーテッドマイクロファイバーヘッドライナーが専用インテリアの一部に採用されている。
◆「オートモビルカウンシル2026」で日本初展示
1976年式のポルシェ911と、911ターボS 新型(オートモビルカウンシル2026)911ターボSクーペは標準で2シーターモデルとなっており、追加料金なしでリアシートシステムを設定することも可能。カブリオレでは2+2のシート構成が標準となる。
新型911ターボSにはHDマトリックスLEDヘッドライトも標準装備。タイヤ温度計を含むスポーツクロノパッケージ、専用にチューニングされたPASMサスペンション、PDCC電気油圧式ロールサポート、チタン製スポーツエグゾーストシステムも標準装備となる。インテリアでは、メモリー機能付18wayアダプティブスポーツシートプラスやヘッドレストの"turbo S"レタリングが標準装備として採用されている。
シート表面とドアパネルに施されたターボS専用のエンボス加工は、初代911ターボ930のデザインの特徴を再解釈したもので、オーナー心をくすぐるニクイ演出となっている。
ポルシェ 911ターボS 新型(オートモビルカウンシル2026)このほかにも、ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャーを活用することで幅広いカスタマイズの要望に応える。
新型911ターボSクーペ(8速PDK、右・左ハンドル)の希望小売価格は3635万円(消費税込)、911ターボSカブリオレは3941万円(消費税込)となっている。
4月10日~12日に開催される「オートモビルカウンシル2026」(千葉・幕張メッセ)では、新型911ターボSクーペを日本初展示するほか、同日発表されたポルシェライフスタイルによる新たな「レトロコレクション」の展示・販売、レトロコレクションにも登場する1976年式のポルシェ911の展示などもおこなう。
オートモビルカウンシル2026のポルシェブース









