スズキが東京モーターショーで出品する二輪車は、すべて参考出品車両。3台の世界初出品車と、1台の日本初出品車である。
もっとも注目を集めそうな車両は、燃料電池ビックスクーター『BURGMAN FUEL CELL SCOOTER(バーグマン・フューエルセル・スクーター)』。2007年の東京モーターショーで展示したコンセプトモデル『クロスケージ』の技術をスクーターに採用し、現実的な燃料電池二輪車を提案する。クロスケージはネイキッドタイプの二輪車であったが、いまの時代に合わせてビックスクーターに技術を転用させた。
頑丈なフレームの内部に、700気圧の高圧水素タンクを登載。燃料電池ユニットは、英国インテリジェントエナジー社製を用いている。
剛性の高いトラスフレームに400ccのVツインエンジンを搭載したネイキッドバイク『グラディウス400 ABS』は、走りを追求するバイクファンのための一台。機能的なメーターパネルには、ギヤポジションインジケーターを装備。ABSやリンク式リヤサスペンションによって、さまざまな路面状況でも軽快に走れる。
そしてもう一台の400cc二輪車『ブルバード400』は、独特なビキニカウルをまとったクルーザータイプ。エンジンはフューエルインジェクションシステムを登載した狭角45度の水冷V型2気筒。スタイリッシュなキャストホイールが目立つ。