インターネットITS市場の成長に欠かせないのが「車両情報」だ。車外情報の侵入でクルマが誤作動を起こさないため、ファイアウォールも必須となる。今のうちに車両情報の取り出し方などをメーカー間で共通にしておき、メーカー以外の企業が自由に使える情報と、そうでない情報を切り分ける工夫が必要。
村井教授によると、インターネットITSのキラーコンテンツの一つは「ストリーミング配信」という。ただ、このビジネスモデルの普及には、「定額料金を前提とした無線ネットワークの確立」(村井教授)が欠かせないという。村井教授は協議会講演のなかで「定額料金になれば必ず自動車は全部ネットワークでつながる」と強調した。
インターネットITS協議会は「2010年では遅い。2006年にビジネスを立ち上げる」(事務局)というのが目標。クルマの速度情報やワイパー動作情報を用いて道路状況を分析する「プローブカーシステム」などの実証実験を進める一方、「IPv6」を用いたプラットフォームを今年度中にまとめ、2006年にもビジネスモデルを立ち上げる方針。
インターネットITS協議会は5日、都内のホテルで『第2回総会』及び『2002年度活動成果報告会』を開いた。この協議会は、ハードメーカーや通信キャリア、ソフトメーカーら112社が集まり、昨年10月に作られたもの。“ITSバブル”の反省に立ち、『ユーザーニーズをうまく反映し、色々な参加社が集まってITSビジネスを軌道に乗せる』のが目的だ。
ホンダは、音声認識対応カーナビと携帯電話を使った双方向情報ネットワークサービス「インターナビ・プレミアムクラブ」の会員向け新サービスとして、24時間365日対応のロードアシスタンスサービス『QQコール』を6日から開始する。
ETC車載器の補助制度の詳細が2日、ORSE=道路システム高度化推進機構のホームページで公表された。受け付け開始は6月18日(水)から。ETCセットアップ店のうち「ETCモニター取扱店」で申請を受け付ける(モニター取扱店はサイトに掲載されている)。
オートバックスでは、ETC車載器を購入し、ETCカードをオートバックスで新規に作成したユーザーに、高速道路料金から5000円をバックする「高速道路料金5000円お返しするキャンペーン」を展開する。キャンペーン期間は6月1日〜9月30日。
ダイエー系のカード会社OMC(オーエムシー)カードは、ダイエーの全国150店舗で、ETC(ノンストップ自動料金収受システム)専用のクレジットカードを申し込みから30分で発行するサービスを開始する。
松下電器産業は、音声ガイド機能付き、アンテナ分離型/アンテナ一体型ETC(ノンストップ自動料金収受システム)車載器を6月12日から発売すると発表した。小型、低価格モデルとなる。
JSK=自動車走行電子技術協会が平成14年度(2002年度)事業報告会を6月18日に虎ノ門パストラルにて開催する。時間は13時から16時半まで。参加費は3000円。参加募集人員は100名で、定員になり次第締め切りとなる。