【めざせITSリアルビジネス】普及のカギは車両情報の“開放”

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【めざせITSリアルビジネス】普及のカギは車両情報の“開放”
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もう一つ、インターネットITS市場の成長に欠かせないのが「車両情報」だ。言うまでもなく、現代の自動車は車内LANで結ばれ、各種センサーの情報を統合制御している。

1台1台のクルマをセンサー代わりに使う「プローブカービジネス」は言うまでもなく、シームレスなネットワーク環境をユーザーが利用するためにも車両情報(位置情報や車内のカーナビ、オーディオとの情報交換など)のスムーズな伝達は欠かせない。

ところが、ダイアグノーシス(自己診断)コネクタなどから得られる車両情報は、基本的に自動車メーカーが独自に仕様を決め、整備時などに使っている。協議会は今年度の重点活動方針として「車載ネットワークの仕様標準化に取り組む」(時津事務局長)考えだが、自動車メーカーが足並みをそろえて標準化に応じるかどうかは不透明だ。

時津事務局長は「いずれは車内LANと外部ネットワークがつながる時代が来る。車外情報の侵入でクルマが誤作動を起こさないため、ファイアウォールも必須となる。それなら、今のうちに車両情報の取り出し方などをメーカー間で共通にしておき、メーカー以外の企業が自由に使える情報と、そうでない情報を切り分ける工夫もできるのだが…」と話す。

ユーザーの立場からITSビジネスを現実のものにしようと活動する同協議会だが、ユーザーとは対極にいるメーカー(供給側)の意識をどこまで変えることができるかも、インターネットITS市場の成長を左右する要素、と言えそうだ。
《編集部》

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