何のためにハイブリッド化するのか? このクルマの場合は「狭い領域に限定されるにせよ、エネルギー効率が向上する」というハイブリッド動力システムの本質を求めてのものではない。
現行『5シリーズ』から、BMWのクルマづくりは大きく変質し、一気に伝染しつつある。
エクステリアデザインもなかなかよいが、メーターパネルなどインテリアデザインもいかにもハイブリットカーらしく、ハイテク感があっていい。
デザインもアクが強すぎず、スッキリとしていてスポーティだ。インテリアもBMWらしい品のよさと端正な雰囲気で魅力的。
ハイブリッドのSUVだと? そんなもん走るのかよ! と思いたくなるけれど、コイツがじつに元気に走るから驚き。半端なSUVなんて、軽く蹴散らす勢いなのだ。
車幅が1815mmにまで拡大されたのは、BMWによると「ドイツ人の体格が年々向上しているため」なんだそうだ。ドイツってもともと巨人国なのに、まだデカくなってんのかよ! と、BMWよりまずドイツ人にビックリ。
アクセルオンの瞬間からドカンと背中を蹴飛ばされ、そのままエンジンの回転数と無関係に続く息の長い強力加速感はちょっと異次元の快感。
『Z4』やら『1シリーズ』を見慣れた目からすると、そのルックスは予想と期待以上にコンサーバティプな印象。とくにちょっと距離をおいて真後ろからついて行くと、今は亡きカリスマやらランサーといった三菱車と何故か見分けが付き難かったりして…。
新搭載の3MZ-FE型V型6気筒3.3リッターエンジンは、ハイブリッド向けらしく効率のよいエンジンに仕上げられており、吹け上がり、パワーフィールとも申し分ない。パワーフィールに関しては電気モーターとの合算になるため、相当にというか強烈なパワフルさを感じさせる実力である。
『320i』の直列4気筒2.0リッターエンジンは110kW/200Nmのパワー&トルクを発生し、走りと燃費のバランスの取れたエンジンに仕上がった。ボディが大きく重くなったものの、運動性能には不満を感じない。