スタイリングの美しさは欧州車レベルだ。フロントのバランスのよさもさることながら、圧倒的にカッコいいのはリヤ。小憎らしいぐらい粋な感じにまとまっている。
『マーチ』の一族とわかるフロントのフォルムと、エッジの立ったリヤデザインはじつにボーイッシュで個性的だ。いっぽうインテリアは、メーターデザインにオーソドックスな雰囲気を感じる。
スタイリングはアクティブな雰囲気でカッコいい。フロントもさることながら、リヤスタイリングも魅力的だ。
『ヴィッツ』をドライブしての第一印象は、ハイクオリティな感覚だった。
軽カー枠すら上限を超えないキュートなフォルムは、『R1』の最大の魅力。『R2』をギッュと絞るように凝縮したことで、じつはむしろ車格が増したように思う。小さいけれど、けしてチープではないのだ。
第一印象として、どっか安っぽさが漂ってくる。『ノート』のデザインの安っぽさの根底には、クルマのコンセプト自体が万人受けを狙ったもので、発信よりも受信、つまりウケを狙っているというのがあると感じるな。
カラクリシートがウリの『プレマシー』。庶民派3列シートミニバンにしては、重量感があるのが特徴だ。
またしてもエボが大幅に進化した。最大の目玉であるMIVEC搭載エンジンは、パワーバンドが広い。タービンの形状も変更されて、レスポンス、パンチ、ドライバビリティのすべてが進化しているのだ。このエンジンはこれで完成したな。そう思わせられる。
デザインは潔いほどキープコンセプトだけど、あれだけの傑作デザインを1代限りで捨てるのは惜しいし、これが初代の完成形ということで絶賛したいと思う。内装も見事にキープコンセプトだけど、素材の質感は劇的によくなって、もはや安っぽさは皆無だ。
とにかく全身全霊をかけて美しくなろうと努力しまくっているところがステキだ。ただ、『R1』より『R2』のほうがもっとステキな外観だと思う。デザインってちょっとアンバランスな、心に引っかかる部分、あるいはちょっと未熟な部分がないと面白くないから。