エクステリアからすればヘッドライトの形状が少し変わっただけのように感じるものの、型式は996から997になった。正式なモデルチェンジなのである。けれど乗っても「あまり変わっていませんね」
ワイドなオーバーフェンダーに象徴されるように迫力があり、かつ洗練されたスタイリングと、スポーツカー然としたインテリアは魅力的だ。
直線基調のエクステリアデザインはスッキリとして精悍な印象。インテリアはオーソドックスで嫌みがなく、落ち着ける。
センスのよさが光るエクステリアフォルム。インテリアも曲線を用いたエモーショナルなデザインで魅力的だ。
従来の996型に対し、「ヘッドライトが丸くなったくらいでしょ」と予想をしていたら、その進化の度合いに乗ってビックリの新型『911』。
弟分である『CTS』に続き「ニュルブルクリンクの旧コースで鍛えた」というフットワークは、なるほどひと昔前までの“アメ車”のそれとは大きく異なる印象の持ち主。
そのプロポーションもシャープに変身して、いかにも“スポーツカー度”を高めたように見える『SLK』。実際、走り始めるとすぐにそのボディの剛性感が大きく高まったのを実感させられる。
メインモデルの『SLK』は新開発の3.5リッターV6エンジンで最高出力は272ps。重量は1490kgであり、パワーウエイトレシオは約5.5kg/psと非常に優れた値を示す。
従来の『セビル』のモデルチェンジ版、FFからFRになってスポーティな走りを訴求したのが特徴。
シャシーはこのクラスでトップレベルの実力である現行Cクラスをベースとするだけあって、先代とは比べものにならないほど、走りが熟成された感がある。