【インプレ'04】松下宏 トヨタ『マークX』 速さ際だつミディアムセダン

試乗記 国産車
【インプレ'04】松下宏 トヨタ『マークX』 速さ際だつミディアムセダン
  • 【インプレ'04】松下宏 トヨタ『マークX』 速さ際だつミディアムセダン

『マークX』の300系に乗ると“速い!!”という印象を受ける。同じV6 3リッターの直噴エンジンを搭載する『クラウン』に比べ、70kgくらい軽く作られているので、加速フィールには大きな違いがある。あっという間に高速域へと引っ張っていく実力は相当なもの。中間加速のレスポンスも上々の印象である。

動力性能以上に注目されるのが回頭性のよさ。フロントオーバーハングを切り詰めたぶんだけ、コーナーでの性能が高くなった。

クラウンと同様、電動式のパワーステアリングを採用するが、電動パワステにありがちなフリクションなどの違和感を感じさせることはなく、スムーズなステアリングフィールだ。

もうひとつの注目要素が6速AT。スペック的にはクラウンと同じだが、中身は新設計だそうで、軽量化を進めるなど細部の改良が進められている。このATが極めて素早いレスポンスと小さいショックで変速してくれるから、とても気持ちのよい走りが可能である。

■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★☆☆

松下 宏| 自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集