搭載エンジンは1.3リッターと1.5リッターで、ともに可変バルブタイミング機構付きの自然吸気DOHC。1.3リッターユニットは91ps/12.0kgmの実力で、箱根の山道などではもう少し力が欲しいという気分にさせられるが、市街地モードで走るならこれでじゅうぶんの印象。価格設定から考えても1.3リッターエンジン搭載車が売れ筋になるだろう。
それに比べるとかなり尖った印象の1.5リッターユニットは、110ps/14.6kgmのパワー&トルクは際立って高いものとはいえないし、中低回転域ではややトルク感が不足する印象もあるが、高回転域まで回したときの吹き上がりのよさや、4000rpmを超えたあたりからのパワーフィールが、とてもスポーティな印象を与える。
足まわりはかなり硬めのチューニングが施されていて、たとえば『アルト』などから乗り換えたユーザーは驚くかも知れないほど。でも、これくらいの硬さのほうが安定感があってよい。ヨーロッパ車をイメージせる味付けだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★★☆☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★★☆
松下 宏| 自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。