豊田自動織機は11月27日、トヨタのピックアップトラック『ハイラックス』新型に、同社のACインバーターが採用されたと発表した。
豊田自動織機は、車載ACインバーターの東南アジア向け展開を本格化する。トヨタ自動車が東南アジアにおいて、2026年以降に発売する新型ハイラックスに、同社のACインバーターが搭載される。
車載ACインバーターは、エンジンで作り出した電気や電動車のバッテリーから取り出した直流電力を家庭用の交流電力に変換し、電気製品の使用を可能にする装置だ。
豊田自動織機は1995年から車載ACインバーターの生産を開始。小型・高効率・信頼性を強みに、ハイブリッド車や電気自動車の普及とともに販売台数を伸ばしてきた。現在は出力100Wから2400Wタイプを揃え、日本や北米市場を中心に幅広い車両や用途に対応している。
今回は新型ハイラックスのエンジン車とBEVに、同社の車載ACインバーターが採用された。近年、東南アジアでは車内でのパソコンやスマートフォン利用、キャンプ時のスピーカーや扇風機利用といったエンターテインメント目的など、車載電源の活用ニーズが高まっている。
同社はタイを中心とした東南アジアにおける車載ACインバーターの認知を広げ、日系・海外カーメーカーへの販売を強化する。同地域において2030年度に2025年度比で約4倍となる年間50万基の販売をめざす、としている。









