長距離輸送の決め手となるか? 三菱ふそう、水素トラックを「エンジン車」と「燃料電池車」の2本立てで世界初公開!…ジャパンモビリティショー2025

三菱ふそうの水素エンジントラック『H2IC』(ジャパンモビリティショー2025)
  • 三菱ふそうの水素エンジントラック『H2IC』(ジャパンモビリティショー2025)
  • 三菱ふそうの燃料電池トラック『H2FC』(左)と水素エンジントラック『H2IC』(右)
  • 三菱ふそうの燃料電池トラック『H2FC』(ジャパンモビリティショー2025)
  • 三菱ふそう カール・デッペン代表取締役社長・CEO(ジャパンモビリティショー2025)
  • 三菱ふそうの水素エンジントラック『H2IC』とカール・デッペンCEO(ジャパンモビリティショー2025)
  • 三菱ふそうの水素エンジントラック『H2IC』(ジャパンモビリティショー2025)
  • 水素を全面に押し出した三菱ふそうブース(ジャパンモビリティショー2025)
  • 三菱ふそう(ジャパンモビリティショー2025)

物流の脱炭素化と中長期的なカーボンニュートラルに積極的に取組むトラックOEMといえば三菱ふそう。「ジャパンモビリティショー2025」では、カール・デッペン代表取締役社長・CEOがキーノート・スピーチを行い、三菱ふそうが掲げる「フューチャー・トゥギャザー」のモットーとは、顧客やドライバー、そして社会全体とのパートナーシップやコラボレーションを通じて、将来の課題に対し、ともに前進するための革新技術とソリューションであることを強調した。

その一例が、日本初のEV小型トラック『eキャンター』だ。2年前から発売されているが、今回はスマートボディとデジタルソリューションを融合した「コボディ(コネクテッド・ロード・ボディの略)」というテクノロジーが組み合わされている。

まず荷台は、荷下ろし作業をするドライバーのエルゴノミーを中心とするスマート設計となっている。加えてAIで最適な配送ルートを自動的に計画する「ワイズ・システム」と連携しており、短距離の配送ドライバーの作業時間短縮や負担軽減、配送効率の向上を図る。つまりゼロエミッションというだけでなく、配送ドライバーの仕事をもスマート化するトラックという訳だ。


《南陽一浩》

南陽一浩

南陽一浩|モータージャーナリスト 1971年生まれ、静岡県出身。大学卒業後、出版社勤務を経て、フリーランスのライターに。2001年より渡仏し、パリを拠点に自動車・時計・服飾等の分野で日仏の男性誌や専門誌へ寄稿。現在は活動の場を日本に移し、一般誌から自動車専門誌、ウェブサイトなどで活躍している。

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