ロイター「日本にとって警鐘」…BYDが新型軽EV『ラッコ』をジャパンモビリティショー2025で公開

BYD ラッコ(ジャパンモビリティショー2025)
  • BYD ラッコ(ジャパンモビリティショー2025)
  • BYDの軽EV「ラッコ」とBYDオートジャパンの東福寺厚樹社長(ジャパンモビリティショー2025)
  • BYDのプレスカンファレンス(ジャパンモビリティショー2025)
  • BYD ラッコ(ジャパンモビリティショー2025)
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中国最大手自動車メーカーのBYDは、10月29日のプレスデーから開幕したジャパンモビリティショー2025において、日本向けの新型軽EV『RACCO(ラッコ)』を世界初公開した。ロイターが「BYD の軽自動車への野望は、日本にとって警鐘となるかもしれない」(10月28日)と報じている。

【画像】BYDの軽EV「ラッコ」

軽自動車は日本独自のスモールカー規格で、税制などで登録車(普通車)より有利だ。日本国内の乗用車販売台数の約3分の1を占め、長らくスズキ、ダイハツ、ホンダといった日本国内メーカーがほぼ独占してきた市場だ。

BYDの軽EV「ラッコ」とBYDオートジャパンの東福寺厚樹社長(ジャパンモビリティショー2025)BYDの軽EV「ラッコ」とBYDオートジャパンの東福寺厚樹社長(ジャパンモビリティショー2025)

BYDは、日本市場で標準サイズのEVを販売しているものの、国内販売を始めた2023年1月から2025年6月末までの累計販売台数は約5300台だ。軽自動車規格のEVを投入することで、顧客層の幅が広がると期待される。ロイターは、BYDの「日本市場に長期的に根を下ろす構え」と分析する。

そしてロイターは、政府関係者や業界筋の情報として「コスト意識の高い日本の消費者層と軽自動車市場の特性を背景に、BYDの軽EVが国内メーカーにとって“警鐘”になりうる」と指摘している。

同時にロイターは、EV補助金について新首相である高市早苗氏の意向や、排出ガス基準に基づく自動車の税制優遇措置に対しての政府の動向にも触れている。

BYD ラッコ(ジャパンモビリティショー2025)BYD ラッコ(ジャパンモビリティショー2025)

BYDラッコの日本導入は、2026年夏の予定だ。ラッコはBYD初の海外専用設計モデルとなる。ボディサイズは全長3395×全幅1475×全高1800mmで、乗車定員は4名。日本メーカーの軽自動車で主流のトールワゴンタイプだ。

バッテリーはリン酸リチウムイオンを搭載。バッテリー容量や航続距離は現時点で公表されていないが、ロングレンジとショートレンジの2種類が用意されることは予告されている。

《高木啓》

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