チューニングパーツメーカー・HKSが12月12日、英国ケータハムが推進する新型EVスポーツクーペ開発プロジェクト『プロジェクトV』において、試作車の開発・製作支援および技術協力を行うと発表した。
プロジェクトVは、ケータハムが掲げる「Pure.Simple.Fun.」のブランド理念を継承するEVスポーツクーペの開発計画だ。2023年7月の英国グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで世界初公開され、2024年と2025年の東京オートサロンでコンセプトカーが展示された。
ケータハムは東京アールアンドデー、ヤマハ発動機らと連携し、プロトタイプ完成を目標に開発を進めている。HKSは本プロジェクトにおいて、EVスポーツクーペに最適化した高性能サスペンションシステムの試作品を提供し、車両の開発・製作を支援する。加えて、操縦性能および乗り心地の最適化に向け、長年培った解析・チューニング技術を投入し、車両性能のさらなる向上を目指す。
ケータハム「プロジェクトV」コンセプトカー量産化に向けて開発・製作された最新プロトタイプは、2026年1月9日から11日まで幕張メッセで開催される東京オートサロン2026のケータハムカーズジャパンブースにて世界初公開される予定だ。
HKSは1973年の創業以来、自動車用アフターマーケットを中心にエンジン部品、ターボ、マフラー、サスペンション、エアクリーナー、電子制御部品など高性能部品を世界中の車好きに提供し、チューニング文化を築き上げてきた。アフターマーケットで培った技術力を生かし、自動車メーカー向けの受託開発・生産も多数の実績がある。
近年は高効率エンジンの研究開発や、バッテリー交換式EVトラック向けのバッテリーパック開発など、持続可能な移動社会の実現に向けた取り組みも推進している。本プロジェクトへの参画を通じ、電動化時代の移動手段に新たな走りの価値を提供し、脱炭素社会の実現に貢献する。










