チューニングパーツメーカー・HKSからトヨタ『GRスープラ』(2022年10月~)用「メタルキャタライザー」が新発売。税込み価格は39万8200円。同製品は、純正の600セル触媒に対し150セルに変更することで、排圧を40%低減させた製品だ。
触媒セル数を大幅に減らしながらも、貴金属の配合割合を最適化することで平成30年排ガス規制のWLTC試験に適合している。公的機関による試験証明書も取得済みで、車検対応となっている。
アウトレット部分はロストワックス製法で専用設計を行い、パイプ径とレイアウトを最適化した。これにより最大流量を30%向上させ、今後のブーストアップなどの出力向上にも対応できる余裕を持たせている。
性能比較
音質比較
性能面では、純正ECUの制御により最高出力は抑えられるものの、2500回転から6000回転の実用域で出力とトルクが向上する。最大で9KW(12ps)の出力向上、17Nm(1.8kgf・m)のトルク向上を実現し、運転のしやすさが改善される結果が計測されている。
排気音については、純正触媒より300ヘルツと600から700ヘルツの周波数が増加し、やや高めの音質となる。HKSのスーパーターボマフラーとの組み合わせでは近接排気騒音が93デシベルとなり、保安基準値の96デシベル以下に収まる。600ヘルツがより強調され、200ヘルツ以下の低音域も強調されるため、力強い排気音を楽しめる仕様だ。
触媒本体にはHKSの刻印が入り、低密度ながら高い浄化性能を実現している。排気効率の向上により、日常走行での運転性能向上が期待できる製品となっている。
レイアウト比較(左:純正、右:HKS)







