自動車用シートを手がけるアディエントは12月8日、中国の耀寧科技の傘下のサプライヤー、SCI(張家口)の株式49%を取得し、新たな戦略的合弁会社を設立したと発表した。
この合弁会社は、急速に進化する中国市場向けに革新的で優れた自動車用シートソリューションの開発と製造に特化し、特に中国の主要OEMへのサービス提供に注力する。
今回の提携は、アディエントが中国での事業基盤を強化するための戦略的な動きの一つだ。ウィンウィンの協力関係を通じて、事業成長の推進、市場シェアの拡大、現地での足場強化により、顧客への機敏なサービス提供を目指す。
新合弁会社は、アディエントのグローバルな技術専門知識とSCIの現地市場に関する知見を組み合わせることで、革新的なシート製品の開発と量産を加速させる。両社は協力して、OEM向けに現地および世界のトレンドに対応した業界最先端の自動車用シートソリューションを開発する。
この合弁事業は、アディエントが中国市場への継続的な投資とコミットメントを示す重要なマイルストーンとなる。今後も同社は、OEMとエンドユーザーへの価値創造に注力し、中国における世界クラスのパートナーシップを積極的に拡大し、中国の自動車産業とともに成長していく方針だ。
アディエントは29カ国に6万5000人以上の従業員を擁し、世界中で約200の製造・組立工場を運営している。すべての主要OEM向けに自動車用シートを生産・供給しており、完全なシートシステムから個別部品まで、自動車シート製造プロセスのあらゆる段階における専門知識を持つ。研究・設計からエンジニアリング、製造まで、毎年数百万台の車両にシート製品を供給している。



