カワサキが輸入販売をおこなうイタリアのバイクブランド「ビモータ」が、『KB998 Rimini』が発表された。スーパーバイク世界選手権マシンそのものをベースとしたド級の戦闘力を誇るストリートマシン登場に、バイクファンは沸いている。
KB998 Riminiのシャーシデザインは、ビモータの長年のシャーシ設計哲学に基づき、クロムモリブデン製のメインフレームとビレットアルミニウム合金プレートの2つの異なるフレーム材料を融合。

サスペンションはショーワ製Φ43mmBFFフロントフォークと、BFRC lite リヤショックを備え、リヤショックは垂直に配置することで、理想的な路面追従性を実現。上部のエキセントリックシャフトにより15mm上下に調整可能となる。
エンジンはスーパーバイク世界選手権で7度のチャンピオンを獲得した、カワサキ『Ninja ZX-10RR』の水冷4ストローク並列4気筒998ccエンジンを搭載し、KCMF(カワサキコーナリングマネージメントファンクション)、S-KTRC(スポーツカワサキトラクションコントロールシステム)、KQS(カワサキクイックシフター)に加え、パワーモード選択やエレクトリッククルーズコントロールなど、ストリートユースでの機能性も備える。

注目が、ビモータの職人がハンドメイドで仕上げた、美しい塗装が施されたカーボンファイバー製フェアリングだ。近年のレーストレンドである、ダウンフォースを得るためのウイングレットを装備。160km/hまでダウンフォースを提供、160km/hから200km/hの間ではドラッグを最小限に抑えるために水平位置に調整。ブレーキが作動すると、最大のダウンフォースを提供。
これらは専用のECUが車両速度とブレーキ作動を監視し、ケーブルとサーボモーターを介してウイングレットを自動的に調整。ブレーキングやコーナー進入、中間コーナーで最適なダウンフォースを発揮し、ホイールリフト抑制などの効果をもたらす。

そんなKB998 Riminiの発売は9月1日。価格は693万円と発表された。
公道でもサーキットでも敵なしのモンスターマシン登場に、X(旧Twitter)上では「ちょっと高すぎ… 」とその価格のみに反応するコメントも見られるが、「可変式羽とか、性能も最高」「安い!もっと高額だろって思ってた」「698万円でも妥当な値段」とその性能を考えると費用対効果は高いと考えるファンは多いようだ。
ビモータの最速ストリートマシンは日本の公道上に何台現れるのか、要注目の一台だ。