ヤマハの電動アシスト自転車『PAS』、24年モデルを一挙に発表 それぞれの違いは?

ヤマハの電動アシスト自転車『PAS』シリーズ、24年モデルに搭載される新型の大容量バッテリー
  • ヤマハの電動アシスト自転車『PAS』シリーズ、24年モデルに搭載される新型の大容量バッテリー
  • ヤマハPASシリーズ共通の小型急速充電器
  • ヤマハ PAS With(マットスモーキーブルー)
  • ヤマハ PAS With(マットスモーキーブルー)
  • ヤマハ PAS With(シャンパンシルバー)
  • ヤマハ PAS With(コーラルレッド)
  • ヤマハ PAS With(コーラルレッド)
  • ヤマハ PAS With DX(ブリックレッド)

今年で30周年を迎えたヤマハ発動機の電動アシスト自転車『PAS』シリーズの2024年モデルが、年末から年始にかけて続々と発売される。コンパクトに使いやすく進化した新型大容量バッテリーと充電器の採用がトピックだ。

ヤマハが切り開いた市場は右肩上がりを続け、出荷台数は79.5万台(2022年、自転車産業振興協会調べ)と10年前と比べ倍増している。現在も購入者の7割が電動アシスト自転車にはじめて乗るユーザーだといい、要望も多様化している。ヤマハは市場のパイオニアとして20モデル以上のラインアップを取り揃え、新規ユーザーの獲得をねらう。

PASシリーズは、登坂時などの高回転ペダリング時でも快適な乗り心地(アシストフィーリング)と、状況に合わせて自動でアシスト力を制御する「スマートパワーモード」の搭載などが特徴。

2024年モデルとして発表されたのは、毎日の買物や通勤など幅広いシーンに対応する「PAS With/With DX」、通学・通勤向け27型サイズの「PAS CITY-SP5」、通学向けに人気の「PAS RIN/Ami」、幼児2人同乗基準に適合した24型の子乗せタイプ「PAS Crew」、同じく20型の小径子乗せタイプ「PAS unシリーズ」、そして初めて電動アシスト自転車に乗るユーザーに向けた「PAS Cheer」の6タイプ。

ヤマハPASシリーズ共通の小型急速充電器ヤマハPASシリーズ共通の小型急速充電器

エントリーモデルの「PAS Cheer」を除いた5タイプは、新型大容量バッテリー&充電器を採用した。取り外しが可能なバッテリーは、容量をアップし15.8Ahに。「PAS CITY-SP5」、「PAS RIN/Ami」、「PAS Crew」、「PAS unシリーズ」では0.4Ahの容量アップを行いながら、重さは450g軽く、サイズは約20%小型化している。

充電器はインテリアに馴染むシンプルかつコンパクトなデザインに新設計。約40%サイズを縮小したことで、玄関などの狭いスペースでも充電可能。使用しない時は立てて置くことで設置面積を半分以下にでき、収納スペースにも配慮した。

◆幅広いユーザーの受け皿に「PAS Withシリーズ」

ヤマハ PAS With(マットスモーキーブルー)ヤマハ PAS With(マットスモーキーブルー)

「PAS With」は、幅広いシーンで使いやすいデザインと機能を備えた「PAS Withシリーズ」内で最軽量のスタンダードモデル。2024年モデルのカラーリングは、人気の定番カラーは継続しながら、洗練された印象を与える「マットスモーキーブルー」、華やかな印象の「シャンパンシルバー」(26型のみ)、カジュアルで明るい印象の「コーラルレッド」を新たに追加した。

「PAS With DX」は、「籐風ナチュラルバスケット」「クラシカルテリーサドル」など細部までこだわったファッショナブルなモデル。2024年モデルのカラーリングは、落ち着いた温かみのある「ブリックレッド」、ユニークな印象を与える「マスタードイエロー」(26型のみ)を新たに追加した。

2023年12月15日発売。

◆便利な機能が充実「PAS CITY-SP5」

ヤマハ PAS CITY-SP5(マットネイビー)ヤマハ PAS CITY-SP5(マットネイビー)

「PAS CITY-SP5」は、長距離走行や荷物の多い通学・通勤シーンに使いやすく、便利な機能が充実したモデル。PASシリーズがもつスムーズで力強いアシストに加え、27型リム&太めのタイヤの組み合わせと内装5段変速などによる快適な走行性能が特徴。また、大型バスケット(約25リットル)、ステンレス製リヤキャリヤ、両立スタンドなどの実用装備も充実する。

2024年モデルのカラーリングは、人気の「マットネイビー(ツヤ消し)」、「ミラーシルバー」に加え、大人っぽい印象で上質感のある「バーガンディ」を新たに追加した。

2023年12月15日発売。

◆通学向け「PAS RIN」「PAS Ami」

ヤマハ PAS RIN(ホワイトオレ)ヤマハ PAS RIN(ホワイトオレ)

通学向けモデルの「PAS RIN」「PAS Ami」は、長距離の通学でも安心の大容量バッテリーのほか、大型のバスケットなど通学向けの装備も充実。また、サークル錠を車体後方に装備することで、狭い駐輪場でも楽に鍵の施錠・開錠ができる。

「PAS RIN」は、“シンプルでかっこいい通学車”をコンセプトに、ストレート基調のフレーム採用などによるスポーティーでユニセックスなデザインを取り入れたモデル。2024年モデルのカラーリングは、どんなファッションとも合わせやすくカジュアルな印象を与える「ホワイトオレ」と、落ち着いた印象の「マットネイビー」を新たに設定。

「PAS Ami」は、“かわいいと実用性を両立した通学車”をコンセプトに、便利な装備や機能、ナチュラルで女性らしい外観デザインを取り入れたモデル。2024年モデルのカラーリングは、ナチュラルな印象を与える「グロスミスティグリーン」を新たに設定。

2024年1月31日発売。

◆24型子乗せモデル「PAS Crew」

ヤマハ PAS Crew(マットネイビー)ヤマハ PAS Crew(マットネイビー)

「PAS Crew」は、ママ・パパにも乗りやすいサイズ(24型)で、子乗せ卒業後はチャイルドシートを外しても永く使えるオシャレなスタイリングが特徴。チャイルドシートは、子どもの頭部を270度包み込み、マグネットバックルを採用した5点式の巻取り式シートベルトで安心な「ハグシート」を搭載。子どもや荷物を載せた時の発進から、坂道での走行まで優れた性能を発揮する、PASシリーズ最上位のアシスト力を備えたモデル。

2024年モデルのカラーリングは、カジュアルな印象で人気のカラー「マットグレイッシュベージュ」、洗練された印象を与える「ディープレイクグリーン」に加え、上質感があり落ち着いた印象の「マットネイビー」を新たに設定。

2024年2月16日発売。

◆小径の子乗せモデル「PAS un シリーズ」

ヤマハ PAS Babby un SP coord.(ブリックレッド)ヤマハ PAS Babby un SP coord.(ブリックレッド)

「PAS un シリーズ」は、快適な乗り心地と便利な機能を備えた小径の子乗せモデル。

「PAS Babby un SP」と「PAS Babby un SP coord.」は、「PAS Crew」と同様に子どもの頭部を270度包み込むリヤチャイルドシートを搭載したオシャレなスタイリングが特徴のモデル。「PAS Babby un SP」の2024年モデルのカラーリングは、ナチュラルな印象を与える「ミスティグリーン」と上質感のある「ピュアグレー」を新たに追加。「PAS Babby un SP coord.」は、落ち着いた温かみのある「ブリックレッド」と、知性と華やかさを感じる「マットスモーキーブルー」を新たに採用した。

「PAS Kiss mini un SP」は、子どもを足元まで包み込む繭型フロントチャイルドシートの搭載など、ママ・パパの安心感、使いやすさ、快適性にこだわったモデル。2024年モデルのカラーリングは、落ち着いた温かみのある「ブリックレッド」を新たに追加した。

2024年1月31日より順次発売。

◆初めての電動アシスト自転車に「PAS Cheer」

ヤマハ PAS Cheer(スモークイエロー)ヤマハ PAS Cheer(スモークイエロー)

「PAS Cheer」は、初めて電動アシスト自転車を利用するユーザー向けに、日常使いに必要な機能は十分に備えつつ、高いコストパフォーマンスを実現したモデル。主な機能は、内装3段変速、大型バスケット、跨ぎやすく乗り降りしやすい低床U型フレームの採用など。8.9Ahのバッテリーを搭載し、他モデルと同様に小型急速充電器を採用した。

2024年モデルのカラーリングは、人気の「ノーブルネイビー」「カカオ」に加え、上質感のある「マットピュアシルバー」と、カジュアルな印象を与える「スモークイエロー」を新たに追加(両色26型のみ)。

2023年12月15日に発売。

「PAS With」シリーズ以下全モデルともオープン価格となっている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集