東京オートサロン2023のトーヨータイヤブースに登場したマッド・マイク選手。パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに参戦予定の『マツダ3』を1月18日に鈴鹿ツインサーキットにて初ドライブした。
昨年11月のMAZDA FAN FESTA 2022にて正式に発表された、マイク選手のパイクスピーク参戦。先日の発表通り、マツダ(マツダスピリットレーシング)とトーヨータイヤとTCPマジックによる共同プロジェクトで、マシンメイキングはロータリーエンジンのチューニングを得意とするTCPマジックが担当している。
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マシンの仕様を簡単に振返ると、搭載される4ローターエンジン(26B)はツインターボ仕様で1400馬力を発生。前輪駆動のマツダ3から、後輪駆動へと改造されたFRになっているのも驚く。足元にはKW製の3wayサスペンションにレイズ製のボルクレーシング21Cの組合せ。タイヤはトーヨータイヤのプロクセス・スリックだ。
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また、アンベールから今回のテスト走行に向けていくつかアップデートされた。フロントに追加されたアンダーバネルと、マフラーにはサイレンサーが装備された2本出しのワイルドなルックス。「上品な音を目指してみました」というTCPマジックの川戸氏のこだわりが詰まった一品だ。
◆冷却系に課題はあるも問題なくテスト完了!4ローターの咆哮が鈴鹿に響く
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午前11時の走行時間を目指して準備を整えていくTCPマジックのクルー達。マイク選手も初ドライブとあって、緊張とともに楽しみな様子が感じられる。セッション前の暖気を終えて、4ローターの心地よいアイドリングを刻みながらコースインしていくマイク選手。まずは無事に走り出すことができた。
鈴鹿ツインはショートコースでのテストとなったため全開にできる区間は短いが、それでも4ローターエンジンの加速音は気持ちよく、回りにいた人も思わず振り返っていくほど。
少し走ると、エンジンが吹けない問題が発生。今回はマツダ3の室内にラジエターを設置するリヤラジエター仕様で制作されているのだが、冷却系の熱が想像以上で安全のためにリミッターが作動する様子。
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当日は現場でのリセッティングと対策作業を施しながらのテスト走行となった。午後のセッションでは、安定して数ラップ回れるようになっており、いくつかのタイヤを試しながら初めてのテストセッションは無事に終了した。
◆トラクションとグリップがもっと欲しい!(マイク選手)2月には船便で出発
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順調にテストドライブを終えたマイク選手は、ほっと一安心の様子。ポテンシャルが確認できただけに、よりマシンのレベルを引き上げるべく改善したいポイントもいくつか出てきたようだ。マイク選手からのコメントは以下の通り。
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「まずは川戸さんをはじめとして、壮大なマシン製作をしてくれたTCPマジックのクルーに大きな感謝をしたい。マシンの仕上がりは驚くべきもので、新しいマツダ3の形をつくりあげてくれたことにとても感動している」
「コース上でも、信じられないようなパフォーマンスを見せてくれた。ただし、パイクスピークのことを考えるともっとリアのグリップが欲しい。そのためにより太いタイヤ&ホイールを試したい。加えて足回りはもっと固く調整して、さらにダウンフォースを発生させるために車高を下げて、エアロパーツもより大きく&下回りを整えていきたい。サポートしてくれるスポンサーとファンのみなさんに感謝するとともに、頂点を目指して頑張るよ!」とのこと。
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TCPマジックの川戸氏からも「マイク選手からの宿題はいっぱいありますが、頑張って仕上げますよ!」と頼もしいコメントが。来月には船便でアメリカへと旅立ち、本戦に向けた現地テストも予定されている。パイクスピークの山脈をロータリーサウンドと共に駆け上がって行くBULLETの姿を見るのが楽しみだ。
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