東京モーターショーを本で楽しもう…第1回から第23回まで

東京モーターショー(全2巻)
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東京モーターショー (全2巻)
日産/プリンス&トヨタ編 1954~1979
著者:トヨタ博物館 元学芸員 山田耕二
発行:三樹書房
定価:6050円
ISBN978-4-89522-768-1

2021年の東京モーターショーが新型コロナ感染予防などにより中止となったことでから企画された、専用ケース入りの合本が刊行された。

三樹書房は2017年に、『東京モーターショー プリンス/日産編』を発売。続けて姉妹編として『東京モーターショー トヨタ編』を上梓した。その後、2021年の東京モーターショーが中止となってしまったことから、その2冊を合本とし、さらに専用のケースに収めたのが今回紹介するものである。

実はこの2冊は同社が在庫として保管していたものを合本としたもので、100セットのみ。在庫を流用したことや、それぞれのカバー装ではなく、ひとつの“専用のケース”にしたことで、より安価な価格を実現。

トヨタ博物館で長年学芸員を務めた著者による執筆で、収録した写真や資料は、日本自動車工業会に保存・保管されていたものを中心に、日産自動車とトヨタ自動車が所有していた資料も加えたことにより、史料性も高められている。

本書は、第1回から第23回までの東京モーターショーが収められており、その回ごとにそれぞれのメーカーがどんなクルマを出展していたか、その特徴はどういったものかが語られているだけでなく、その当時の世情なども触れられ、また、写真もメーカーの広報写真だけでなく、現地で撮影したものが多く使われているので、見ているだけでも当時の雰囲気が伝わってくる。

さらに、前年はプロトタイプだったものが、翌年あたりに生産型で登場した場合には、どこが変更されたのかなども述べられているので、そういった点での知識欲も満たされるだろう。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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