ポールスターのEVロードスター、自律飛行ドローン搭載

軽量で高剛性の接着アルミ構造を採用

EVクーペ「プリセプト」のデザイン言語がベース

ドローンは最高速90km/hでポールスターO2を自動追跡

ポールスター O2
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ボルボカーズ傘下のポールスターは3月2日、スポーツロードスターをEVで提案するコンセプトカー『O2』(Polestar O2)を欧州で発表した。

同車は、ポールスターの次世代クーペEVコンセプトの『プリセプト』のオープン版に位置付けられる。このハードトップコンバーチブルは、スリリングな運転体験を追求するポールスターのビジョンであり、EVのすべての利点を備えているという。

ワイド&ローのボディは、コンパクトな2+2キャビン、短いオーバーハング、長いホイールベースを備え、クラシックなスポーツカーのプロポーションを具現化したという。

◆軽量で高剛性の接着アルミ構造を採用

英国のポールスターの研究開発部門が開発した接着アルミ構造を採用する。接着アルミ構造は軽量で剛性が高く、優れた性能と環境上の利点を備えている。ポールスターのエンジニアリングチームは、ボディとプラットフォームの両方を同時開発するという新しい製造プロセスを見出すことにより、量産が難しいとされる接着アルミ構造を、市販EVの『ポールスター5』向けに実用化した。

接着アルミ構造を導入したポールスターO2のプラットフォームは、ボディ剛性や走行レスポンスの向上を目指してチューニングされている。小さなロール角と高いロールダンピングのおかげで、ハンドリングダイナミクスを追求した。また、俊敏でダイレクトなステアリングフィールも備える、と自負する。

ポールスターO2での走行体験は、アクティブかつ軽量で、ドライバーが自信を持てるように設計されている。タイトなボディコントロール性、高い剛性、直感的なダイナミクスなどが、ポールスターO2の特長になるという。

ポールスター O2ポールスター O2

◆EVクーペ「プリセプト」のデザイン言語がベース

O2は、プリセプトのデザイン言語をベースにしながら、このデザイン言語をさまざまなボディスタイルに適応させられることを提示した。空力性能の面では、ホイールとボディサイドの空気の流れを向上させるボディ一体ダクトや、車体の後ろの乱気流を減らすエアブレードとして機能するテールライトを採用した。空力抵抗を抑えることにより、航続を最大化することを目指している。

持続可能性を追求しており、新開発の熱可塑性モノマテリアルを採用した。これは単一のベース素材を使用して、さまざまなコンポーネントを製造することを意味している。

リサイクルされたポリエステルが、フォーム、接着剤、3Dニット繊維、不織布ラミネーションなど、インテリアのすべての柔らかい部分に使用された。これにより、リサイクルが簡素化される。重量と廃棄物を削減しながら、循環性を高めるための重要なステップになるという。

◆ドローンは最高速90km/hでポールスターO2を自動追跡

リアシートの後ろに自律型のシネマティックドローンを搭載している。中国の浙江吉利控股集団の子会社の「Aerofugia」の家電ブランド、「HocoFlow」と共同開発されたコンセプトドローンだ。ポールスターO2から飛び立ち、走行シーンを記録することができる。

ポールスターのエンジニアは、リアシートの後ろに立ち上がる特殊なウイングを開発して、車両が走行中でもドローンが離陸できるようにする負圧の穏やかな領域を作り出した。ドローンは自律的に飛行し、最高速90km/hでポールスターO2を自動追跡する。撮影後、ドローンは自律的にポールスターO2に戻り、ビデオクリップを編集することができる、としている。

《森脇稔》

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