このコンセプトカーは、シトロエン、アコー、JCドゥコーの3社が共同開発した。市街地での移動を、より快適かつ便利にすることを目標に掲げている。シトロエンは、次世代モビリティテクノロジーの共通車台として、「シトロエン・スケート」を開発した。この車台をベースに、「Sofitel En Voyage」、「Pullman Power Fitness」、「JCDecaux City Provider」の3種類のコンセプトカーを提案する。3種類のコンセプトカーにはそれぞれ、新しい専用サービスが組み合わされている。
◆移動ホテルのような快適さを持つ「Sofitel En Voyage」
Sofitel En Voyageは、ガラスのモザイクのような六面体の建築的モビリティで、アットホームな雰囲気を楽しみつつ、外部との開放的なつながりを感じることができる空間を目指した。2~3人乗りのこの乗り物では、乗り心地とサービスを享受しつつ、ラグジュアリーな雰囲気に満たされながら移動することができるという。
◆車内で運動したエネルギーで車載バッテリーを充電できる「Pullman Power Fitness」
Pullman Power Fitnessは、空間内の照明の調光機能付きの、ガラス張りのバブル状のアヴァンギャルドな空間とした。ここでは、スポーツ、音楽、照明の3つの要素を組み合わせた独特の体験を可能にする。ここでジムをしたい場合、ホログラフィースクリーン上でデジタルコーチングを受けることができる。同時に、運動中に設定ルート情報を得ることができる。車内でトレーニングをすることで得られた運動エネルギーによって、シトロエン・スケートのバッテリーを充電できる。
従来の公共移動手段の延長となるのが、JC Decaux City Providerで、市街地の移動用に提案された乗り物だ。タイムレスで素朴なデザイン、純粋な形に仕上げられ、車内のコンフォートも追求している。明るいオープンスペースには最大5名が乗車できる。車内スペースでは乗客の安全確保のための手すりが用意され、ポータブル機器を充電するUSBポートが装備された。2つのスクリーン上には、車内と車外の地図が表示される。