気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年1月10日付
●化学工場爆発5人死亡、四日市、熱交換器の解体中,三菱マテリアル(読売・1面)
●経団連会長に榊原氏、東レ会長、異例の副会長OB(読売・1面)
●中国新車販売2000万台超え、世界の四分の一、13年13.9%増(読売・2面)
●自動車総連ベア要求へ、5年ぶり(読売・10面)
●輸入新車販売16%増、13年価格手頃な小型人気(読売・10面)
●「ハヤブサ」国内販売へ、スズキ、欧米で好評(朝日・10面)
●新車販売「アクア」首位、昨年プリウス抜く(産経・10面)
●財界賞贈呈式「日本再興に頑張りたい」コマツ・坂根相談役(産経・10面)
●スバル国内生産2000万台突破(産経・10面)
●マツダ・三菱自・ダイハツ労組、賃金改善月3500円要求 (日経・11面)
●宮城で小型ミニバン、トヨタ、HV含め生産検討(日経・13面)
ひとくちコメント
昨年の国内の新車販売ランキングが発表されたが、メディアがクローズアップしたのは、『アクア』が『プリウス』を抜いたという国産車ではなく、外国メーカー車の新規登録台数が絶好調だったことだ。
きょうの読売が「輸入新車販売16%増、価格手頃な小型人気」、東京も「輸入車の人気加速、増税控え追い風」などと、大きく取り上げている。
日本自動車輸入組合(JAIA)の集計によると、2013年の外国メーカー車の新規登録台数が前年比16.1%増の28万540台。1997年以来の高水準で、登録車に占める割合は過去最高の8.6%(12年は7.1%)だったという。
前年を上回るのは4年連続で、 メーカー別では『ゴルフ』や『Up!』などの小型車が好調で、若年層などに顧客の裾野を広げた独フォルクスワーゲン(VW)が19.7%増の6万7282台で過去最高。 独メルセデスベンツも28.2%増の5万3731台と過去最高で、上位メーカーでは伊フィアットや独アウディも過去最高だったという。
13年の車名別新車販売台数ではVWのゴルフが2万3858台でトップ。2位は独BMWの『3シリーズ』、3位はBMWの『MINI』。
なかには1000万円を超える高級車が前年比23.5%増と、「景気回復も追い風」(東京)になった。「『国産車』」からの乗り換えも進んでいる」としており、乗り換えはクルマばかりではない。
国内大手販社だった営業マンからは「今年から欧州車の某ディーラーに引き抜かれた」という内容の年賀状も届いたほど。おひざ元の国内メーカーもうかうかしていられなくなってきたようだ。